厚労省、「サル痘」の国内発生に備え医療従事者に天然痘ワクチン接種検討

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 欧米で拡大している「サル痘」が国内で発生した場合に備え、厚生労働省は29日、専門家部会を開き、患者と接触する可能性のある医療従事者らに天然痘のワクチンを接種する検討を始めた。患者の家族ら濃厚接触者向けに準備していた臨床研究の対象を広げることになる。

厚生労働省
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 天然痘ワクチンは、海外ではサル痘の発症予防にも使われている。国内で患者が見つかった場合、国立国際医療研究センターで濃厚接触者に接種することになっている。今後は、医師や看護師、保健所職員など患者と接触するリスクが高い人に、事前に接種することも検討する。

 また、治療薬についても投与できる体制を整える。欧州連合(EU)でサル痘用にも承認された天然痘の飲み薬「テコビリマット」を、臨床研究として患者に投与し、2週間後に皮膚のウイルス量が減るかを調べる。

 このほか、国立感染症研究所のチームは、既存薬から有望な薬を探す研究に着手した。抗ウイルス薬や抗炎症薬など1000種類以上を調べる。

 サル痘ウイルスに感染すると、天然痘に似た発疹のほか、発熱や頭痛などが出る。主にアフリカで報告されていたが、5月以降は欧米で拡大。米疾病対策センター(CDC)によると28日現在、患者は49か国・地域で4769人に上る。国内では見つかっていない。

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