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    不正で採用取り消し、職員6人に慰謝料40万円

    • 職員6人の採用取り消しを発表する高木市長
      職員6人の採用取り消しを発表する高木市長

     「違法な採用を是正しないでおくことは、行政への市民の信頼を損ないかねない」――。山梨県山梨市が職員6人を不正に採用していた問題で、高木晴雄市長は10日、6人全員の採用を7月31日付で取り消すと発表した。記者会見で「新しい山梨市を作るために必要な措置だ」と述べた高木市長の思い通り、市民の信頼を取り戻すきっかけになるのだろうか。

     高木市長は午前11時、市役所で記者会見を開き、6人の採用取り消しを発表した。

     地方公務員法は、受験成績に基づく職員採用を義務付けている。しかし、2014~16年度に不正採用された6人中5人は、自らの支援者などから依頼された望月清賢せいき前市長(71)が採用試験の成績改ざんを指示して合格させており、残る1人は、父親が望月前市長に採用を依頼して現金80万円を渡していた。

     高木市長は「6人の職員が山梨市のために仕事を頑張っていた姿は見ていた。大変厳しい処遇内容ととらえられるかと思うが、苦渋の選択だった」と述べた。9日に6人を1人ずつ市長室に呼んで通知した時の様子について、高木市長は「一定の納得をしたという表情の職員も、納得できないと捉えた職員もいた」と振り返った。

     6人には慰謝料としてそれぞれ40万円を支払い、7月30日までに自主退職する場合は退職手当を支給する。あらためて採用試験を受けることも認める。

     不正採用に関与した職員の処分も発表され、小林孝・元副市長と飯島尚敏・前副市長は「懲戒免職相当」となった。2人は既に退職しており、退職金は県市町村総合事務組合が支払うことになっている。山梨市は同組合に対し、退職金が既に支給されている小林元副市長については「返納されるべきだ」、未支給の飯島前副市長については「払われるべきではない」という意見書を送ることにしている。

     市役所を訪れていたパート女性(45)は「本来採用されるはずだった受験者のことを考えると、採用取り消しは仕方ないと思う」と話していた。

         ◇

     高木市長は10日、9月に行う採用試験の概要も発表した。

     1次試験は9月16日に実施し、教養試験と専門試験に合格最低ラインを設定する。小論文や個別面接などの2次試験は10月下旬から11月上旬に実施し、恣意しい的な採点を防ぐために採点基準を設ける。公平な採点のため、小論文の採点は民間業者に委託するほか、課長級職員も採点を行って合算する。従来は10分程度だった個別面接は30分程度に延長する。(荒谷康平、内山景都)

    2018年07月12日 10時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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