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    半径3キロ圏内コンビニ強盗多発…手慣れた犯行

    • 防犯訓練で犯人役にふんしレジの現金を奪う中川署員
      防犯訓練で犯人役にふんしレジの現金を奪う中川署員

     名古屋市緑区と天白区でコンビニ店を狙った強盗事件が相次いでいる。防犯カメラに映った容疑者の男はいずれも特徴が似ており、愛知県警は同一犯とみて行方を追う一方、コンビニ店と合同で防犯訓練を行うなど、歳末に向けて警戒を強めている。

     緑署などによると、今年9~11月の間、市営地下鉄桜通線・野並駅―相生山駅の周辺に位置するコンビニ店4店舗が次々に襲われた。被害は半径3キロ圏内の狭い範囲に集中。同じ店が2か月後に再び襲われることもあった。

     犯行時間帯はいずれも午前2~3時台で、勤務する店員は1人しかいなかった。男は入店すると、足早にカウンター内の事務室に入るなどして、店員に刃物を突きつけ、「金を出せ」と脅迫。レジを開けさせると、売上金を強奪して逃走した。わずかな時間の手慣れた犯行で、抵抗してもみ合いになり、犯人のカッターナイフで額や手のひらを切られた店員もいた。

     犯人とみられる男は身長1メートル70前後。黒か灰色のパーカにキャップ帽、手袋を着用し、マスクなどで顔を隠していた。県警は、動画投稿サイト「ユーチューブ」の「愛知県警察公式チャンネル」で防犯カメラに映った男の映像や音声を公開し、情報を募っている。

         ◇

     県警によると、県内で今年1月~11月末に起きたコンビニ強盗事件(未遂含む)は29件に上り、昨年1年間の21件をすでに上回っている。

     コンビニ店を狙った強盗事件の多発を受け、県警は5日、名古屋市内のコンビニ店2店舗に市内の店長らを集め、強盗被害を想定した訓練を実施した。犯人に脅されたら非常通報ボタンを押し、抵抗せずに犯人がいなくなってから110番するなどの手順を説明。警察官は「犯人の特徴を記憶して、後で詳細に説明できるようにしてほしい」と呼びかけていた。

     県警生活安全総務課は「店員は犯人を捕まえようとせず、まずは自分の身を守ってほしい。また、経営者は利用客が少ない夜間でも、複数の店員を配置するなど、店員や客の安全を図ってほしい」としている。(池田寛樹、萬屋直)

    2018年12月06日 20時13分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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