学校がスマホ一括契約、全生徒に「制携帯」配布

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 私立の小中学校や高校で、児童や生徒にスマートフォン(スマホ)の持ち込みを認める動きが広がっている。公立小中学校へのスマホ持ち込みを4月から認める大阪府教育庁は、私立の取り組みも参考に市町村教委向けのガイドラインの作成を進めている。

 「生徒の安心安全を優先するには、迷っている暇はなかった」。昨年6月に起きた大阪北部地震の後、持ち込みを認めた金蘭千里中高(大阪府吹田市)の中村聡太教頭は振り返る。

 約1100人の生徒は大阪府内だけでなく、京都、兵庫、滋賀の各府県から通う。大阪北部地震は通学時間帯に発生した。多くの生徒が足止めされ、安否確認に夕方までかかった。

 元々、スマホの持ち込みは「原則禁止」。登録制だったが、申請を全て認めるわけではなかった。地震の後、「原則として認めてほしい」と要望が相次ぎ、2学期からルールを変えた。

 下校時まで教員が預かるため、仕切り付きの保管用バッグをクラスごとに用意した。40台収納でき、取り違えないよう名札もつけられる。中村教頭は「高価なものなので慎重を期した」と話す。

 須磨学園中高(神戸市)は2010年度、生徒全員に学校が法人契約で指定した機種を持たせる「制携帯」を導入。16年度からスマホにしている。

 有害サイトに接続できない設定にし、使用時間も制限。授業中は電源を切る決まりだ。高校の土屋博文校長は「緊急時の連絡手段を確保するのは自然な流れ」と語る。

 一方、大阪桐蔭中高(大阪府大東市)は、持ち込みを一切認めていない。小西宏教頭は「SNSいじめなどのリスクがあるうえ、使い始めると手放せなくなる。勉強に専念してほしい」と説明している。

 文部科学省は「教育活動に直接、必要ない」として、09年の通知で公立小中学校へのスマホ持ち込みを「原則禁止」とするよう求めている。大阪府教育庁は、地震をきっかけに「緊急時の連絡手段が必要」と方針を転換、2月にもガイドラインを示す。小中学校課の芳野和宏・主任指導主事は「私学の対応をまとめて紹介することも検討したい」と話している。

 兵庫県立大の竹内和雄准教授(生徒指導論)の話「私学は遠方から通う生徒が多く、保護者から不安を訴えられれば無視しにくい。独自の判断で動けるので、規則を見直す学校が増えているのではないか。公立校でも同様の流れは避けられない。実効性を持たせるため、ルール作りに生徒も参加させるなどの工夫が必要だ」

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1128 0 国内 2019/01/10 14:16:00 2019/01/21 11:59:14 2019/01/21 11:59:14 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190110-OYT1I50009-T.jpg?type=thumbnail

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