餌場来ないサル、観光に影響「増やせば食害…」

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

高崎山自然動物園の餌場に集まるB群のサルたち
高崎山自然動物園の餌場に集まるB群のサルたち
CLサルの頭数0113大分
CLサルの頭数0113大分

 大分市は、高崎山自然動物園で餌付けをしている野生のニホンザルの頭数について、800頭と定めている適正数を見直すかどうか検討を始める。サルが増えすぎたと判断し、頭数を抑制するため餌の量を減らしてきたが、一部のサルが餌場に姿を見せなくなり、観光面に影響が出ているためだ。

 市はサルの適正数について、2002年に800頭と定め、その後は見直していない。しかし、サルを見学する観光客が減少していることを懸念し、学識者らでつくる市長の諮問機関「高崎山管理委員会」に見直しを諮ることにした。

 市によると、生息するサルは昨年10~12月の調査では1173頭で、前年より57頭減っていた。減少は3年連続で、現在のB群、C群の2群になってから最少。内訳はB群639頭、C群534頭だった。

 同園は1953年、サルが山を出て農作物を食い荒らす被害の防止と、餌場でのサル見学の観光を目的に市が開園。当初はA群約250頭だけだったが、餌を大量に与えたため増加し、A群が分裂してB、C群が誕生。ピークの95年度には3群合わせて2128頭に達した。

 頭数の急増は高崎山の生態系に影響を与え、群れから離れたサルによる食害が出るようになった。このため、市は段階的に餌の量を減らすとともに、09年度から雌ザルに排卵、発情を抑えるホルモン製剤を注入する避妊手術を始めた。今年度は9頭に手術を施した。

 また、今年度生まれたサルは145頭で、前年より46頭少なかった。市観光課は「少なくなった要因の一つは、避妊手術の効果」と分析している。

 一方、群の勢力は、16年度にB群がC群を上回って逆転。昨春頃からB群が餌場を占領し、C群が近付けない日が増えている。この影響で観光客が減少。昨年4~12月は前年同期比2割減の約17万6700人となり、関係者は頭を悩ませている。

 同課の担当者は「観光客を増やすため、頭数をある程度確保しなければならない。一方、増えすぎれば食害などの心配がある。委員会の提言を踏まえて対応したい」としている。(江上純)

28660 0 国内 2019/01/16 00:00:00 2019/01/21 12:23:04 2019/01/21 12:23:04 高崎山自然動物園の餌場で小麦を食べるB群のサルたち https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190112-OYT1I50041-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ