「薄毛に視線いかない」…おしゃれなカット提案

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 薄毛が気になるけれど、発毛剤や育毛剤は効果がすぐに表れにくいし、かつらは抵抗感がある――。そんな悩みを抱える男性に、薄毛を目立たなくするヘアカットやファッションを提供するサービスが注目されている。「前向きな気持ちになれる」と利用者に好評だ。

 薄毛の男性を専門とする大阪市中央区の美容院「INTIインティ大阪」。全席個室の店内で、美容師の宮本洋平さん(41)が常連の男性客(39)の髪に手際よくハサミを入れていく。

 この男性の悩みは、前頭部の髪が薄いこと。額を隠そうとして伸ばすと、かえって「すだれ」のように地肌が目立ってしまう。そこで宮本さんは側頭部を短く刈り、適度に額を出すよう前髪もカット。頭頂部はドライヤーと整髪料でボリュームを出すと、薄毛が気になりにくい髪形に仕上がった。

 「薄い部分に視線がいかないよう、ほかに特徴を作るのがコツ」といい、男性は「ここに通い始めてから、出かけるのが楽しみになった」と笑顔を見せた。

 宮本さんは東京・青山の有名店で長年働き、2016年に渋谷で開業。大阪には18年1月に出店し、今年3月には福岡に進出予定だ。「M字型」「O字型」など薄毛のタイプや髪質に合わせてカットし、自宅でのセット方法も説明する。自身も同じ悩みを抱えた経験から、「周囲が思う以上に本人はつらい。人生を変えるためのお手伝いをしたい」と話す。

 かつらメーカーのスヴェンソン(東京)も、薄毛男性向け美容室「メンズウィル」を東京などに4店舗展開。大阪店は17年10月にオープンした。毛髪技能士らが頭皮の状態を確認し、カットのほか髪を太くする独自のトリートメントなどを提供。30、40歳代が主な顧客層という。

 大阪市北区の美容コンサルティング会社「カルヴォ」は、ひげや眉毛、眼鏡、服装などで全身をコーディネートする。インターネット電話の画面を通じて薄毛の進み具合やなりたい自分のイメージを確認。外部の美容師や有名メンズブティック店員の意見も参考に、依頼者に合った髪形やファッションを画像やイラストで提案する。

 松本圭司社長(46)は、錯視効果が専門の大学教授と薄毛が気になりにくい服装を研究、好感を持たれる髪形を女性にアンケート調査してきた。「薄毛も特徴の一つ。見せ方次第でおしゃれに変身できる」と語る。

 京阪神エルマガジン社は14年、薄毛や白髪を生かした髪形を紹介するムック本「HAIR DESIGN BOOK for men」を出版した。編集を担当した稲盛有紀子さんは「ぽっちゃり体形に合わせたおしゃれを楽しむ女性が増えるなど、社会の価値観は多様化している。マイナスに取られがちな薄毛の印象も徐々に変わってきている」とする。

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