留学生就活 大学後押し…面接・履歴書対策、マナー講義

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上智大キャリアセンター主催の講座で、エントリーシートの書き方を学ぶ留学生(1月9日、東京都千代田区で)
上智大キャリアセンター主催の講座で、エントリーシートの書き方を学ぶ留学生(1月9日、東京都千代田区で)

 日本企業への就職を目指す外国人留学生の支援を強化する大学が相次いでいる。単位が取得できるキャリア教育の授業を新設したり、日本独特の就活ルールを教えたり。少子化で大学経営の行き詰まりが懸念される中、手厚い就職支援をアピールすることで優秀な外国人留学生の確保につなげたい狙いがあるようだ。

 

少子化で学生確保へ

 

 「日本企業は資格や専攻よりコミュニケーション能力や責任感を重視します。それをアピールできるエピソードを書いてください」

 上智大(東京)で1月に開かれた外国人留学生対象のエントリーシート(ES、応募書類)対策講座。約20人の参加者は、日本企業に内定した先輩留学生のESを見ながら熱心にメモを取っていた。中国出身で日本の自動車メーカーに就職希望の修士1年の男子学生(25)は、「日本の就活はわからないことが多く、学内の講座はありがたい。企業のリクルーターと接触した時の対応など、いろいろ学びたい」と話した。

 上智大では海外からの留学生が増加し日本での就職希望者も増える一方、勉強やアルバイトで忙しく、日本の就活日程を知らなかったり準備が間に合わなかったりする学生が多いという。このため、同大は2018年度から日本の就活やキャリアを考える教科を3年生向けに設けた。単位取得もできる。

 追手門学院大(大阪)も、日本の文化や歴史を教えていた留学生向け必修科目の一部を、18年度から日本での就活の基礎知識などを学ぶ授業に衣替えした。19年度は日本で就活を経験した中国人教員らが面接練習などを行う教科も新設する。

 同大国際交流教育センターのかかえ源太郎さんは、「留学生の確保には入学者募集の『入り口』に力を入れるだけでなく、『出口』となる就職支援の充実が大きな武器になる」と強調。「就職実績を積み上げれば優秀な留学生が増え、少子化による日本人学生の減少に対応できる」と期待する。今春入試の留学生受験者は2年前の約5倍に増えたという。

 文部科学省の推計では、18歳人口の減少で2040年度の大学進学者数は17年度より2割少ない50万6000人となり、現在の大学全体の入学定員がそのまま維持された場合、定員充足率は84%に下がる。

 一般社団法人「留学生支援ネットワーク」の久保田学事務局長は、「少子化で海外からも優秀な学生が集まらなければ、学術研究機関としての大学の質を維持できなくなる。入試と就職の担当部門が連携して卒業後のキャリアを示すことが必要だ。優秀な外国人材を日本企業に送り出せば、大学の評価にもつながる」と、指摘している。

434457 1 国内 2019/02/07 15:00:00 2019/02/07 19:00:19 2019/02/07 19:00:19 上智大の外国人留学生対象の就職支援講座で、企業に提出するエントリーシートの書き方を学ぶ参加者(9日、東京都千代田区で)=小林武仁撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190207-OYT1I50063-T.jpg?type=thumbnail

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