倒壊の危険、3幼稚園閉鎖へ…合同保育に辞退も

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倒壊の恐れがあると診断された玉幼稚園(常総市若宮戸で)
倒壊の恐れがあると診断された玉幼稚園(常総市若宮戸で)

 茨城県常総市の市立幼稚園が耐震診断の結果、「倒壊する可能性が高い」と診断され、同じ耐震基準で建てられた2園とともに3月末で閉鎖されることが14日、同市教育委員会への取材で分かった。3園の園児計76人が市総合福祉センター(同市新石下)で合同保育されることになり、中には入園辞退者が出る事態となっている。

 市教委によると、合同保育の対象となったのは、玉幼稚園(若宮戸)、豊田幼稚園(豊田)、御城みじょう幼稚園(本石下)の3園。このうち、1975年に建てられた玉幼稚園の耐震診断を昨年5月から始めたところ、木造の保育室が「倒壊する可能性が高い」、職員室が「倒壊する可能性がある」、鉄骨造の遊戯室が「倒壊または崩壊する危険性が高い」との結果が出た。

 豊田幼稚園(74年築)、御城幼稚園(81年築)の2園の耐震診断はしなかったが、玉幼稚園と同じ旧耐震基準で建てられたことから、同様の危険性があると判断したという。玉幼稚園は耐震改修工事を行い、開園は2021年4月になる見込み。

 今年1月には、飯沼幼稚園(鴻野山)が耐震診断の結果、岡田幼稚園(蔵持)での合同保育の措置が取られている。今回の「緊急避難」により、同市の市立幼稚園5園のうち、現在の建物が使われるのは1園のみとなった。

 市はこうした経緯を8日、保護者に説明。15日にも再度説明会を開く。今後、総合福祉センターの改修を行い、春休み中に引っ越し作業を実施。4月8日から合同保育を開始する。

 新年度前に幼稚園の場所が変わる事態に、市教委は「幼稚園の統合を巡って方向性が出なかったので、これまで(耐震診断を)実施できなかった。昨年4月に方向性が出たので、5月から耐震診断を実施した。もっと早く実施すべきだった」と説明。辞退者が出ていることに、市教委の町田春吉学校教育課長は、「昨年秋の説明会で、耐震診断の結果によっては別の場所で保育することもあることを説明したが、辞退については保護者それぞれの事情があることと思う」と話す。

 一方、保護者の一人は、「危険な状況にありながら、これまで保育を続けてきた生ぬるい考えが信じられない。(合同保育の施設となる総合福祉センターは)幼稚園ではない施設。(短い期間で)どこまで改修できるのか」と不安げに話した。

490069 1 国内 2019/03/15 09:06:00 2019/03/15 09:12:33 2019/03/15 09:12:33 倒壊の恐れがあると診断された玉幼稚園(常総市若宮戸で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190314-OYT1I50098-T.jpg?type=thumbnail

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