「アポ電」強殺、当日未明に長野で窃盗関与か

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 東京都江東区東陽のマンションで加藤邦子さん(80)が強盗に殺害された事件で、現場に残された足跡や車の通行記録などから、強盗殺人容疑で逮捕された3人が、事件当日の2月28日未明に長野県で起きた窃盗事件に関与した疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。その後、車で東京に移動して加藤さん宅に押し入ったとみられる。警視庁は、3人が広域強盗グループのメンバーとみている。

 

 捜査関係者によると、加藤さん宅には、強盗殺人容疑などで逮捕された元格闘家の土木作業員小松園竜飛たつみ(27)、ともに無職の須江拓貴(22)、酒井佑太(22)の3容疑者の足跡が残っていた。鑑定の結果、この足跡の一部が、2月28日未明、長野県内の店舗に窃盗犯が侵入した事件の現場で採取された足跡とほぼ一致した。

 3人の車の通行記録などからも、江東区の事件前、長野県から埼玉県を経由し東京まで移動したことが確認されたという。警視庁は3人が長野県で店舗に侵入し窃盗事件を起こした後、江東区の加藤さん宅に向かったとみている。

 3人は28日午前11時頃、加藤さんのマンションに入り、事件後の11時30分頃、一斉に車で走り去った。警視庁が逃走経路にある防犯カメラをたどる「リレー方式」で解析したところ、神奈川県内で小松園容疑者だけが降車し、須江、酒井両容疑者は長野県に戻っていた。須江、酒井両容疑者は長野県出身で、学生時代に同級生だったという。

 加藤さん宅から採取された足跡は、2月1日に渋谷区笹塚の高齢夫婦宅で現金約400万円が奪われた緊縛強盗事件の足跡ともほぼ一致している。

 警視庁は、この事件と長野の窃盗事件、加藤さん殺害事件、1月11日に渋谷区初台で高齢夫婦が現金約2000万円を奪われた緊縛強盗事件の4事件は、同じ広域強盗グループが関与したとみている。渋谷区笹塚の事件の現場では、3人以外の姿も確認されており、警視庁は、グループには、ほかにもメンバーがいるとみて、解明を進めている。

 

なりすまし半数 親族と警察官

 加藤さんが殺害された事件と、渋谷区の2件の緊縛強盗事件では、強盗グループが押し入る前、自宅に保管している現金の額などを尋ねる「アポ電」(アポイントメント電話)があった。警視庁によると、東京都内で昨年1年間、高齢者宅などにかけられた3万4658件のアポ電の約半数は、息子などの「親族」と「警察官」を装っていた。

 親族を装う場合は、「会社の金を使い込んだ」や「投資に失敗した」などとトラブルを口実にすることが多い。同情する受け答えをすると、「いくらなら払える?」「明日、家にいる?」と畳みかけるように聞かれるという。

 警察官を装う場合は、「あなたのカードが犯罪に使われている」「個人情報が流出している」と慌てさせた上で、「大事な話なので、ご家族はいますか?」や「カードは何枚持っていますか?」と丁寧な口調で尋ねるのが典型的な手口だ。

 区役所職員や銀行員、百貨店や家電量販店の従業員を名乗るケースも確認されている。警視庁は「アポ電は手を替え、品を替え、かかってくる。『だまされない』と思っていてもだまされてしまう。知らない電話番号には、とにかく出ないで」と呼びかけている。

489981 1 国内 2019/03/15 05:00:00 2019/03/15 07:41:53 2019/03/15 07:41:53 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190315-OYT1I50022-T.jpg?type=thumbnail

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