ふるさと納税返礼に「オオグソクムシ」…生きたまま3匹

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室戸市のふるさと納税の返礼品に加わったオオグソクムシ=写真は松尾さん提供
室戸市のふるさと納税の返礼品に加わったオオグソクムシ=写真は松尾さん提供

 高知県室戸市は今月中旬から、ふるさと納税の返礼品に、オオグソクムシを加えた。角張った顔が「アニメのロボットみたいでかっこいい」と子どもらに人気の深海生物。昆虫や魚類を返礼品にしている例はあるが、深海生物を扱う自治体は全国でもあまりないという。市の関係者は「室戸の新たな特産品として育っていってほしい」と期待している。(大島渉)

 市などによると、オオグソクムシは甲殻類の一種で、関東以西の太平洋の水深150~600メートルに生息。人気アニメ「機動戦士ガンダム」に出てくるモビルスーツのような機械的な外観で、深海生物ファンや子どもたちの人気も高い。食べることもでき、エビやカニの味に近いという。

 返礼品導入のきっかけをつくったのは、2016年に大阪から室戸市へ移住し、漁師をしながら海の生き物をテーマにした体験学習などを行っている松尾拓哉さん(28)。

 松尾さんは、室戸市沖で多く取れるオオグソクムシが廃棄されていることを知った。実際に生き物に触ることのできる体験学習では、サメやカニと並んで大人気で、「貴重な漁業資源を生かしたい」と水族館「海遊館」(大阪市)などへの供給を始めた。

 これを知った市の担当者が、静岡県焼津市でもふるさと納税の返礼品としてオオグソクムシを取り扱っていたことなどから、松尾さんに話を持ちかけた。

 オオグソクムシは6月11日から返礼品として導入。1万5000円の寄付に対し、室戸沖の水深約300メートルの海からオオグソクムシ3匹を生きたまま届ける。観賞用を想定しているが、食用にもなるため、利用拡大の一環として市内のかまぼこ店が商品化を検討しているという。

 16年からオオグソクムシを取り入れた焼津市では、これまで計約300件の申し込みがあった。テレビ番組などでも取り上げられて、「話題性の面でも貢献してもらっています」と担当者。現在は水温が高くなるなどしたため中断しているが、12月から復活させる予定という。

 室戸市のふるさと納税額は、17年度が10億7370万円、18年度が12億2700万円と順調に推移。これまでにオオグソクムシの申し込みはないが、担当者は「焼津市で実績があり、徐々に伸びていくことを期待している。今後も様々な特産品を開発していきたい」と意気込んでいる。

 松尾さんは「地域や市民の方ら、お世話になった方への恩返しになれば」と話していた。

 室戸市へのふるさと納税の申し込みは、専用のポータルサイトのほか、市産業振興課ふるさと納税係への電話(0887・22・5143)でも受け付ける。

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651997 0 国内 2019/06/22 18:00:00 2019/06/22 18:00:00 2019/06/22 18:00:00 室戸市のふるさと納税の返礼品に加わったオオグソクムシ(松尾さん提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/06/20190621-OYT1I50080-T.jpg?type=thumbnail

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