千葉停電 あと2週間「長すぎる」…東電見通し 住民落胆、憤り

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倒れた電柱を新しい電柱に替える作業が続く千葉県南房総市の富浦町地区(13日午後4時55分)=冨田大介撮影
倒れた電柱を新しい電柱に替える作業が続く千葉県南房総市の富浦町地区(13日午後4時55分)=冨田大介撮影

 台風15号の影響による千葉県の大規模停電で13日、県南部の地域で復旧までさらに最長2週間程度かかるとの見通しが示され、停電と断水などに苦しむ住民からは「もうすぐと期待していたのにがっかり」「早く風呂に入りたい」などと落胆と憤りの声が相次いだ。停電中の君津市で新たに高齢女性が熱中症の疑いで死亡したことも判明。復旧の遅れによる被害の深刻化が懸念される。

 

 「東電も大変かもしれないが、あまりに長い」。電力の復旧まで最も長い2週間程度とされた県南部の鋸南きょなん町。台風で屋根が壊された主婦の磯崎キミ子さん(65)は、連休中に予想される雨に備え、ブルーシートを張る作業をしながら、東電のこれまでの復旧見通しの甘さに怒りをあらわにした。

 台風が直撃した9日未明に避難所で過ごした後、帰宅すると、屋根の一部が飛ばされ、電気も使えなくなっていた。ボランティアの協力もあってブルーシートを使った応急処置を行うことができたものの、復旧がさらに遅れることを知り、「毎日、きょうか、明日かなと、復旧を期待していたのに。きょうは冷え込んでいるので風呂に入りたい」とうなだれた。

 復旧までさらに1週間程度かかる見通しが示された君津市。停電と断水が続く13日、自衛隊が設置した仮設の風呂に5日ぶりに入ったという神主、石井昭平さん(72)は「気持ちが良かった。最近は比較的気温が落ち着いていたが、また上がったらと思うと恐ろしい。とにかくまず電気が通ってほしい」と願った。

 断水が続く地域では、高齢者の介護が厳しくなっている。同市北東部の山間部にある箕輪地区。介護が必要な両親と同居する田村初江さん(61)は、朝4時過ぎから給水所に出向く日々が続く。停電は10日夜に復旧したが、自宅は11日朝から断水したままだ。

 父の達夫さん(80)は持病の糖尿病の影響でトイレに行く回数が多いが、流す水が足りないため、悪臭が気になるという。母の千代さん(86)は約1か月前に不整脈の手術を受け、患部を清潔に保つために医師から入浴を求められたが、浴槽を水で満たせない。

 何とか水は確保しているが、初江さんは毎日給水所に通う体力に自信がなくなっているといい、「イライラすることが多くなっている。早く元の生活が戻ってほしい」とこぼした。

      ◇

 千葉県は13日、千葉、香取、鴨川、南房総、八街、館山、富津、市原、君津、鋸南の10市町(午後3時現在)の社会福祉協議会に開設する災害ボランティアセンターの状況を発表した。

 詳細は、県社協のホームページ(http://www.chibakenshakyo.com/)で確認できる。問い合わせは、県社協(043・245・1101)へ。

 

「台風15号による大規模停電・避難生活を乗り切るために」はこちら

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794970 0 社会 2019/09/14 05:00:00 2019/09/14 05:00:00 2019/09/14 05:00:00 倒れた電柱を新しい電柱に替える作業が続く南房総市富浦町(13日午後4時55分、千葉県南房総市で)=冨田大介撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190914-OYT1I50012-T.jpg?type=thumbnail

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