被災地また大雨、二次災害を厳戒…台風19号1週間

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雨が降る中、被災ごみなどを収集する作業員たち(19日午前、宮城県大崎市で)=鈴木毅彦撮影
雨が降る中、被災ごみなどを収集する作業員たち(19日午前、宮城県大崎市で)=鈴木毅彦撮影

 台風19号の上陸から1週間となる19日、東日本の被災地に再び雨が降り注いだ。いったん水が引いた市街地や、堤防の復旧工事が進む河川の流域では、地盤が緩んで二次災害が起きる恐れもある。千葉県南部の3市は新たな避難勧告を住民に発した。避難所に身を寄せる地域住民は、復興を阻む雨に不安を募らせている。

 気象庁によると、前線を伴う低気圧の影響で、東日本の太平洋側では19日午前、局地的に激しい雨が降った。午前9時までの1時間雨量は、伊豆諸島の東京都利島村で51ミリ、大島町で48・5ミリを観測。台風19号で記録的な大雨となった静岡県伊豆市も47ミリと激しい雨になった。午前8時頃には、千葉県匝瑳そうさ市など3市町で1時間に100~110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表した。

 台風15号と19号のダブルパンチで大きな被害が出た千葉県南部は明け方を中心に強い雨に見舞われ、館山、鴨川、南房総の3市は19日、計4万8921人の住民を対象に避難勧告を出した。

 20日午前6時までの24時間雨量は、多い所で東海100ミリ、東北の太平洋側と関東甲信は80ミリ、北陸70ミリと予想される。

 18日時点の避難者は12都県で約4000人に上る。今回の雨を受け、宮城県大崎市は避難所を9か所増やし、19日朝の時点で247人が10か所に逃れている。旧鹿島台第二小学校で過ごす岩渕秀一さん(65)は19日、「この雨でどれだけ水が増えるのか心配だ」と語った。自宅は水没し、やっと高さ1メートルほどにまで水が引いたが、再び水位が上がる可能性がある。「諦めて待つしかないね」と言う。

 台風19号による死者は80人、行方不明者は11人に上る。住宅は4万棟以上が浸水し、551棟が全・半壊した。また、15万戸が断水し、18日午後1時の時点で12都県の9万5705戸が解消されていない。

 国土交通省の18日午後3時時点での集計では、福島県の阿武隈川や長野県の千曲川など7県の71河川、128か所の堤防が決壊。国が管理する7河川12か所のうち、10か所は19日未明までに仮堤防が完成するなど、復旧が始まりつつある。

 土砂災害は18日午後6時時点で20都県の365件に上り、被災地の地盤は緩んでいる。気象庁は「少ない雨でも、洪水や土砂災害の危険性が高まる恐れがある」として、引き続き二次災害に警戒を呼びかけている。

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853137 0 国内 2019/10/19 12:40:00 2019/10/19 14:01:26 2019/10/19 14:01:26 雨が降る中、被災ゴミなどを収集する作業員たち(19日午前9時21分、宮城県大崎市で)=鈴木毅彦撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191019-OYT1I50020-T.jpg?type=thumbnail

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