武蔵小杉タワマン、未明の館内放送「水が出ません」…突然停電し断水10日

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 都市部を中心に増加が続くタワーマンションに水害という新たなリスクが持ち上がっている。これまで地震への備えに力が注がれてきたが、先月の台風19号による大雨では、地下の電気設備が浸水してエレベーターや水道が止まり、高層階の住民が孤立化の危機に陥るタワマンがあった。自治体や住民などは「想定外の事態」に対策の練り直しを迫られている。

     ◇

 台風19号の大雨による浸水被害は、首都圏の「住みたい街ランキング」でトップ10の常連である「武蔵小杉」(川崎市)のタワマン街も襲った。

 武蔵小杉駅近くの47階建てのタワマン。高層階に住む40歳代の女性は10月13日午前1時頃、「ポンプが故障して水が出なくなりました」との館内放送を聞いた。前日に大雨が降り、住民同士で土のうを積んだり、地下に流れ込んだ水をかき出したりし、部屋で休んでいたところだった。

 電気が突然消えたのは約1時間後。「そのうち復旧する」と思って寝たが、朝になり、訪れた住民が「電気は当分使えないそうだ」と教えてくれた。エレベーター8基は全て停止。地下3階の電気設備が浸水で故障したためだった。

 その日のうちにホテルを確保した女性はスーツケースやかばんに荷物を詰め、知人らと階段で運び下ろした。現在は別の場所に部屋を借りている。

 女性によると、断水は10日ほど続き、住民らはその間、備蓄品の簡易トイレでしのいだり、近くのスポーツ施設の浴場を無料で使わせてもらったりしたという。停電は既に復旧し、エレベーターも稼働。近く戻る予定という女性は「まさかマンションが浸水で停電するなんて。地下の排水対策を考えてもらわないと」と訴える。

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