「浮いた家具」避難阻んだか…1階浸水死者の半数、2階建て住まい

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 台風19号で計50人が死亡した福島、宮城両県では、少なくとも18人が自宅1階で河川の氾濫などによる浸水被害を受けて命を落とした。このうち約半数の10人は、上層階への「垂直避難」が可能な2階建て住宅に住んでいた。専門家は、浸水によって家具などが浮き上がり、2階への通り道が塞がれた可能性を指摘する。

 31人が亡くなった福島県では、14人が自宅1階で浸水被害に遭った。うち7人は2階建ての戸建て住宅やアパートに住んでいた。いずれも1階部分が浸水しており、2階に逃げていれば助かった可能性がある。

 同県本宮市の男性(76)は10月13日午前2時頃、1階の畳を上げる作業をしていたところ、玄関から勢いよく水が流れ込み、急いで2階に逃げた。1階天井近くまで浸水し、同日夕、自衛隊のボートで救助された。水が引いた後の自宅は、食器棚やタンスなどが倒れて「足の踏み場もないほど、ぐちゃぐちゃだった」という。同市内では、5人が自宅1階で犠牲になった。

 宮城県では、4人が自宅1階で水にのまれて死亡したが、うち3人は2階建てに住んでいた。同県丸森町で一人暮らしをしていた男性(57)は、1階のベッドの上で遺体で見つかった。

 水難学会会長の斎藤秀俊・長岡技術科学大教授は「木製や内部が空洞の家具は少しの浸水でも浮いて動き回る」と、倒れた家具などで2階への避難が妨げられた可能性を指摘する。迅速な行動が困難な就寝時間帯に起きるなど、複数の要因が重なって被害が拡大したとみられる。

 斎藤教授は、避難所への早めの避難が大原則としつつ、「高い所に逃げることで命を守れる可能性が広がる」としている。

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905594 0 社会 2019/11/18 22:54:00 2019/11/19 08:49:26 2019/11/19 08:49:26

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