「コイの池」に金魚など無断放流、市側「飼えないからと放さないで」
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兵庫県川西市火打のキセラ川西せせらぎ公園でニシキゴイを飼育している人工の「コイの池」に、誰かが無断で放したとみられる金魚などの「よそ者」が増えている。市は駆除までは考えていないが、11月上旬に「放流」を禁じる貼り紙を掲示。「飼えなくなった魚を放さないで」と呼びかけている。
市は、のじぎく兵庫国体が開かれた2006年、同じ自治体名だった新潟県川西町(現・十日町市)特産のニシキゴイ約20匹を譲り受けた。別の池で飼っていたが、17年にせせらぎ公園を整備。コイの池(幅約2メートル、長さ約6メートル)に移した。
現在、生き残っているニシキゴイは1匹。ただ、時期は不明だが、ほかに大小の金魚約20匹や黒いコイ6匹が泳いでいるのが見られるようになった。
池には水面を真上から見られるデッキがあり、魚を眺めて楽しむ親子連れも多い。市の関係者は「金魚もいて、子どもに喜ばれている面もあるが、これ以上、増えると困る。魚を飼う人は責任を持って世話をしてほしい」としている。