京成線の荒川橋梁、5区長が架け替え要望…増水時に決壊恐れ

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荒川に架かる京成本線荒川橋梁。周囲の堤防より3・7メートル低い
荒川に架かる京成本線荒川橋梁。周囲の堤防より3・7メートル低い

 海抜ゼロメートル地帯が広がる東京都の江東5区(墨田、江東、足立、葛飾、江戸川)の区長らは16日、国土交通省を訪れ、京成本線・荒川橋梁きょうりょう(葛飾区、足立区)の早期架け替えを求める要望書を赤羽国交相に手渡した。荒川に架かる同橋梁部分の堤防は周囲より3・7メートル低く、増水時には決壊の恐れが懸念されている。

 国交省によると、同橋梁は1931年(昭和6年)の完成時、堤防より高い位置に設置された。しかし高度経済成長期に入ると、地下水の過剰くみ上げによって広域で地盤沈下が発生。同橋梁付近も約3・4メートル沈んだ。国交省はかさ上げ工事をして堤防の高さを維持したが、橋梁部分の堤防は低いままに。同橋梁の約2キロ下流にある京成押上線・荒川橋梁も地盤沈下し、増水時には橋桁に船舶が衝突する事故が起きた。

 このため、国交省と京成電鉄は、荒川の橋梁を架け替える事業を計画。京成押上線の橋梁は2002年に完成し、京成本線の橋梁も04年度に事業開始。しかし、15年度時点で18年度着工、24年度完成とされた計画は、詳細設計が遅れるなどして進まず、現在も着工に至っていない。

 昨秋に台風19号が関東地方を直撃した際は、荒川の中流域で観測史上最高の水位を記録したほか、支流で氾濫が発生。同橋梁付近でも増水したため、国交省荒川下流河川事務所は、低くなっている橋梁部分の堤防に土のうを積むなど、応急処置に追われた。被害はなかったが、同橋梁付近で堤防が決壊した場合、江東5区に加え、台東、荒川区などにも浸水が広がる恐れがあるという。

 江東5区の区長は要望書のなかで「(橋梁の)完成までには一定の年数がかかる」と指摘。「予算と人員を確保し、事業を確実に進めてほしい」と訴えた。赤羽国交相からは「台風では大変な状況になった。ぜひ進めていきたい」との回答があったという。葛飾区の青木克徳区長は要望後、読売新聞の取材に応じ、「大臣には危険性について共通の認識を持っていただいたと感じた。一日も早く工事に取りかかってほしい」と話した。

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1004727 0 国内 2020/01/17 11:57:00 2020/01/17 11:57:00 2020/01/17 11:57:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200116-OYT1I50075-T.jpg?type=thumbnail

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