体調不良4人、指定医療機関に搬送…帰国男性「大変ほっとしている」

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羽田空港に到着した政府チャーター機(29日午前、東京都大田区で、読売ヘリから)=伊藤紘二撮影
羽田空港に到着した政府チャーター機(29日午前、東京都大田区で、読売ヘリから)=伊藤紘二撮影

 中国湖北省武漢市を中心とした新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、帰国を希望する現地邦人の第1陣206人を乗せた日本政府のチャーター機が29日午前、東京・羽田空港に到着した。政府によると、4人が体調不良を訴えて、東京都内の指定医療機関に搬送された。政府は症状がない人も別の医療機関で改めて検査し、感染の拡大防止に全力を挙げる。

 安倍首相は29日の参院予算委員会で、「ウイルス検査の実施も含め、一人ひとりの健康状態をしっかり確認する。今後も2週間は外出を控えてもらう」と述べた。30日に政府の対策本部を設置する方針も明らかにした。

 政府がチャーターした全日空機は、日本時間29日午前0時29分に武漢空港に到着した。第1陣は多数の患者が発生した武漢市の海鮮市場近隣の居住者ら感染リスクの高い邦人が対象となった。武漢空港を当初予定より約2時間遅れとなる午前5時57分に出発、羽田空港到着は午前8時41分だった。

 機内では、同乗した医師や看護師ら医療チームが問診を行ったり、体温を検知するサーモグラフィーを使ったりして健康状態を確認した。体調不良を訴えた4人については、発熱やせきなどの症状が見られたことから、飛沫ひまつ感染を防止するため、機内後部の離れた席に座らせる措置を取った。4人は30~50代の男性3人と50代の女性1人。都の感染症指定医療機関である「荏原病院」(東京都大田区)に搬送されており、今後正式なウイルス検査を受けることになる。

 政府は症状がない人も国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に移した。改めて検診を行うとともに、検査を実施する。陰性と判明するまでは自宅か、政府が用意した宿泊施設にとどまり、外出は控えるように要請する。移動には政府や勤務する企業が手配した車両を用い、電車など公共交通機関は利用しない。

 外務省によると、帰国を希望している在留邦人は残り約440人。早期の全員帰国に向け、政府は29日夜にもチャーター機の第2便を現地に派遣したい考えで、中国当局との調整を急いでいる。

 第1便で帰国した日本製鉄の現地法人社員の男性は29日午前、羽田空港内で報道陣の取材に応じ、「帰国できて大変ほっとしている」と話した。

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