帰国した206人、体調不良訴えた5人は陰性

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 中国湖北省武漢市を中心とした新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、在留邦人のうち206人が29日、日本政府のチャーター機で帰国した。政府によると、発熱などの症状が確認された12人が、東京都内の医療機関に入院することになった。政府チャーター機の第2便は同日夜、羽田空港を出発した。

 帰国した人の内訳は男性185人、女性21人。このうち4人は12歳以下の子供で、9人は60歳以上だった。

 厚生労働省によると、帰国の機中で症状のあった4人と、到着した羽田空港で体調不良を訴えた1人の計5人は、空港から直接、都内の二つの指定医療機関に搬送された。

 同省は30日未明、ウイルス検査の結果、5人は陰性だったと発表した。2人は肺炎と診断されていた。

 残る201人のうち199人は、国立国際医療研究センター(東京都新宿区)で診察や検査を受けた。検査結果は、一両日中に判明する見通しだ。2人は、政府による検査の要請に応じなかったため、政府が自宅に送り届けた。

 同センターでの診断の結果、8人に症状があり、うち7人が入院措置となった。厚労省によると、入院の必要がないとされた人のうち1人を除く191人は当面、政府が用意した千葉県勝浦市内のホテルに滞在する。1人は自宅に戻ったという。

 帰国者の移動にはいずれも、政府などが手配した車両を用い、電車など公共交通機関は利用しなかった。

 政府は帰国者に対し、少なくとも1週間は外出を控え、その後の1週間も不要な外出は控えるように要請した。厚労省は「健康フォローアップセンター」を設置し、電話やメールで帰国者の健康状態の確認を行う。

 今回の帰国者は、武漢市の海鮮市場近隣の居住者ら感染リスクの高い人が対象となった。政府はチャーター機の搭乗費として、民間機と同等の8万円と諸税の負担を求めるとしている。

 武漢市などには帰国を希望する在留邦人が約440人残っていることが確認されている。政府は早期の全員帰国に向け、29日夜にチャーター機の第2便を現地に派遣した。在留邦人を乗せ、30日午前に羽田空港に帰国する予定だ。検査拒否者が出たことを踏まえ、第2便以降では検査への同意を搭乗の条件とする方針だ。

 今回のチャーター機運航を受け、帰国希望者が急増しているという。政府高官は、「30日に第3、第4便を出したい」と話した。

 政府関係者によると、第2便以降の帰国者の一時的な収容先として、東京都府中市の警察大学校など複数の施設が検討されている。

 安倍首相は29日の参院予算委員会で、「希望されるすべての方々の武漢からの帰国に向けて、今後ともあらゆる手段を追求していく。感染拡大の防止に向けて全力を挙げる」と述べた。30日に政府の対策本部を設置する方針も明らかにした。

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