北海道の感染2人目は「石狩地方の日本人」…批判殺到し居住地域・国籍も公表

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 北海道の鈴木知事は17日に急きょ記者会見し、道内で新型コロナウイルスの感染者が確認された場合、居住地域や国籍などを公表すると発表した。道内在住で初めて確認された感染者は「50歳代男性」としか公表していなかったが、「石狩地方に住む自営業の日本人」と明らかにした。

知事、情報公開巡り釈明…批判殺到

居住地域や職業を発表する鈴木知事(17日)
居住地域や職業を発表する鈴木知事(17日)

 鈴木知事は記者会見の冒頭、「国籍を公表するかどうか、国と道に行き違いがあった。皆さんに不安を与えたことに関して、率直に申し訳ないと思っている」と釈明した。北海道で2人目となる新型コロナウイルスによる感染確認者を「道内在住の50歳代男性」とした、これまでの情報公開のあり方を転換した形だ。

 道の説明では、1月28日に道内初の新型コロナウイルスの感染者が確認された際、〈1〉居住地などは都道府県単位で公表〈2〉国籍は非公表――とするよう厚生労働省と調整。道は方針にのっとり、男性の感染が判明した14日夜も国籍を明らかにしなかった一方、厚労省はほぼ同時刻に「日本人」と公表した。

 14日に2人目の感染者を発表した後に更新した鈴木知事のツイッターには、「情報提供が曖昧で、無駄に不安をあおるだけだ」といったコメントが殺到。15、16日には道の電話相談窓口に批判的な意見が113件寄せられた。

 こうした反応を踏まえ、道幹部は16日に緊急会合を開き、本人が特定されない範囲で国籍や職業などの感染者の情報を明らかにし、居住地や滞在歴についても振興局単位で公表する方針に転じた。

 ただ、全国では、感染者の立ち寄り先の一部をより具体的に公表した大阪府や東京都の事例もある。今後の情報公開について、鈴木知事は「ケースごとに異なる部分もあるが、基本的には積極的に情報発信していく」と述べるにとどめた。

現在も男性重症

 道によると、男性は現在も重症で、感染症指定医療機関の集中治療室(ICU)で人工呼吸器を装着している。問いかけには応じ、意識はあるという。男性の具体的な行動経路については、十分な聞き取りができていないとして、「申し上げる状況にない」(橋本彰人・道保健福祉部長)と明言を避けた。

 濃厚接触者は43人で、家族や同僚のほか、医師や看護師などの医療関係者だが、今後増える可能性があるという。うち16人は医師から感染が疑われたが、ウイルス検査の結果、全員陰性が確認されたという。

 男性が中国人観光客と接触した事実や海外渡航歴は確認されていない。道民同士の感染について、橋本部長は「そういったことも想定している」と否定しなかった。

「ずさんな初期対応」 識者が指摘

 札幌大の浅野一弘教授(危機管理学)の話「(道の当初の情報公開は)誤った情報や感染を広げうる、ずさんな対応だ。感染症法では感染拡大を防ぐために広く情報提供すると明示している。情報開示することで感染者を巡る憶測や誤った情報を防ぎ、感染経路を避けるといった予防ができる。道民やこれから北海道を訪れる人に『道は何か隠しているのか』と不信感を与えかねず、しっかりと説明責任を果たすべきだ」

【随時更新】新型コロナ、今なにをすべきか~正しい情報で正しい行動を

無断転載禁止
1058813 0 国内 2020/02/18 10:25:00 2020/03/09 13:24:56 2020/03/09 13:24:56 新型コロナウイルスに関する情報公開について記者会見する鈴木知事(17日午後、札幌市中央区で)=松本拓也撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/02/20200218-OYT1I50031-T.jpg?type=thumbnail

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