対馬の「シベリアイタチ」、急減で絶滅危惧種に
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環境省は27日、絶滅の恐れのある生物をまとめた「レッドリスト」の改訂版を公表した。長崎県の対馬に生息する哺乳類の「シベリアイタチ」など40種が、絶滅危惧種に追加され、海洋生物も含めると3772種類になった。哺乳類の絶滅危惧種への指定は8年ぶり。
シベリアイタチは、将来的に絶滅危惧種になる可能性がある「準絶滅危惧種」に指定されていた。草を食べるシカの増加で生息環境が悪化しており、近年、急激に個体数が減少しているとみられる。同省は今回、近い将来野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危惧1B類」にランクを引き上げた。
このほか、東北から九州にかけての水田やため池に分布していた貝「マメタニシ」は水質の悪化などが原因で、沖縄県の八重山諸島の水田に生息する昆虫「タイワンタイコウチ」は干ばつの増加により、それぞれ数が減っているとして、最もランクの高い「絶滅危惧1A類」に分類された。