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新型コロナウイルスの感染拡大による土日の外出自粛の要請を受け、休日に若者が多く集まる東京・JR原宿駅周辺の28~29日の人出は、前週土日で最多だった土曜午後3時で比べると7割減少したことが、IT企業のデータ分析でわかった。都内では、観光地や商業地の玄関口となる駅周辺の人出が軒並み減少傾向を示し、自粛要請に一定の効果があったことがデータで裏付けられた。
調査は、スマートフォンのアプリで得られる位置情報などを解析するアグープ社(東京)が実施した。札幌、東京などの駅や観光地の計13地点で、半径500メートルに滞在した1時間当たりの人数を推計し、前週の同時刻の人数と比較した。
その結果、都内では、前週に桜の開花でにぎわった上野恩賜公園が8割減ったほか、新宿駅、渋谷駅周辺も半減した。
緊急事態宣言を19日に終了させた北海道は、札幌駅周辺で微増となった。
国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「東京が感染拡大の瀬戸際にあることは変わらず、今後は平日も含めて不要不急の外出を控えてほしい」と話している。