繁華街の人出、最大7割減…「花金」1月に比べ
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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京や大阪など全国6都市10地点の繁華街で、平日夜間の外出が大幅に減ったことが、読売新聞とIT企業「アグープ」(東京都)の分析でわかった。「花金」と呼ばれる金曜日の3日午後8時台の人出は、国内で感染者が出た直後の今年1月17日と比べると最大7割減となった。
調査は札幌・すすきの、東京・銀座など都内4地点、名古屋・栄、大阪・北新地など府内2地点、福岡・中洲、那覇・国際通りの各エリアで行った。アグープがスマートフォンのアプリから得た位置情報を基に各地点の半径500メートルの滞在人数を推計し、平日午後5~11時台で、1時間あたりの人口の変化を分析した。
平日夜間の外出自粛要請が出された東京と大阪の6地点では、先週平日(3月30日~4月3日)の夜の人出が、前週(3月23日~27日)に比べ、最大で39~57%減。最も下落したのは渋谷センター街で、4月1日午後9~10時台の人出が、1週間前の3月25日の同時間帯比で57%減となった。北新地では4月2日午後10時台に、前週同時間帯比で42%減を記録した。
他に中洲で最大36%減、すすきの同35%減、栄同33%減、国際通り同31%減など。一方で、すすきの、栄、国際通りでは前週の人出を上回った時間帯もあった。
国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「夜の街は、密閉、密集、密接の三つの密が起きやすい。感染拡大を防ぐためには、東京や大阪以外の都市でも夜の外出は自粛したほうがよい」と指摘している。