40~50代都民の外出続く、通勤のためか…ヤフー分析
完了しました

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京都民の外出機会が減る中、40~50歳代は他の年齢層に比べて減少幅が少ないとする調査結果を、インターネット検索大手「ヤフー」が発表した。7日に緊急事態宣言が発令された後も、通勤のための外出が続いているとみられるという。
ヤフーは、携帯電話のアプリ使用者から匿名の位置情報を取得し、東京都民と推定される人の1日あたりの平均移動距離を求めた。その上で、国内で感染が広がり始めた1月の平均を100%として、10~80歳代の年齢層別に移動距離の変化を分析した。
平日については、10歳代と70~80歳代は3月下旬に80%台まで減ったが、20~60歳代は90%台で推移。緊急事態宣言後の4月9、10両日には、10歳代と80歳代が50%前後まで減る中、働き盛りの40歳代、50歳代はいずれも73%で、減少幅は3割と少なかった。
一方、休日をみると、「自粛疲れ」が指摘されるようになった3月20~22日の3連休は、10~20歳代と40~50歳代で1月平均を上回った。その後は減少傾向が続き、緊急事態宣言後初の土日(4月11~12日)には多くの年齢層で50%を割ったが、40歳代は53%、50歳代は54%にとどまった。
40~50歳代の外出機会が他の年齢層より多いことについて、ヤフーは「今なお出社するために外出している状況が推測される」と話している。