発熱も倦怠感もないのに…ザスパ舩津選手「体調異変は感染と思って」
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新型コロナウイルスに感染し、15日に退院したサッカーJ2・ザスパクサツ群馬の舩津徹也選手(33)=写真=が、報道陣の取材に、ビデオ会議システムを介して自宅から応じた。舩津選手は「当初は発熱の原因を風邪と思っていた。体調に異変を感じたら『感染者だ』と思って慎重に行動してほしい」と呼びかけた。

最初に
初めて自らの感染を疑ったのは30日だった。「回復してきたので、味の濃い食事をしたい」と、自宅でマーボー豆腐を食べたが、「熱さも食感もあるのに、味がまったくわからなかった」。発熱も倦怠感もないのに、ニュースで症状の一つとされていた味覚異常が自分にも起こっていた。
感染は31日に判明した。4月1日に入院し、チームのスタッフや選手41人が濃厚接触者になった。「他人に感染させてしまったかも」と思ったら怖くなったが、仲間から「仕方がないよ」と声をかけられたことに救われた。その後、検査結果が陰性に変わり、15日に退院。チーム関係者に感染は広がらなかった。
入院中、担当医から「感染者が増えて病床が埋まり、手がいっぱいになっている」と聞いた。症状を甘く見てはいけないが、不安になって病院に押しかけるだけでは医療崩壊を招く。舩津選手は「まずは保健所に相談してほしい」という。
チームは5月7日から練習を再開する。「帰ってきて良かったと思われるように頑張る」と誓った。