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手話通訳者、「透明マスク」で会見に…口の動きや表情も大事

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 新型コロナウイルスの感染拡大でマスクを着用する人が増え、意思疎通に口元の動きも参考にする聴覚障害者が困っている。群馬県の山本知事の記者会見で登場する手話通訳者は口元の見える透明マスクを着用するなど、わかりやすい情報発信をするために試行錯誤を繰り返している。

透明マスクを着ける手話通訳者(4月30日、群馬県庁で)
透明マスクを着ける手話通訳者(4月30日、群馬県庁で)

 県聴覚障害者連盟によると、手話は手の動きだけではなく、口の動きや表情も大切な要素になる。例えば、口の動きで固有名詞を表現し、顎の動きで肯定や否定を伝えている。耳が聞こえる人は、相手の声の抑揚などで「面白い」や「悲しい」といった感情を理解しているが、聴覚障害者は表情を参考にしていることが多い。

 感染拡大でマスクをする人が増える中、聴覚障害者は時間はかかっても相手に筆談をお願いすることが増えているという。

 県の記者会見で使われている透明マスクは、口元が透明なプラスチック製で、ゴムを伸ばして耳に掛ける。内側に加工がしてあり、息を吐いても曇りにくい構造になっている。他県の会見で透明マスクが使われているのを見た職員がインターネットで探し、4月28日の会見で手話通訳者が初めて着用した。

 群馬県内で2、3人目の感染が判明した3月12日、山本知事が緊急会見を開いたが、この際、視覚障害者にも発表内容が伝わるように、初めて手話通訳を導入した。会見室ではマスク姿の県職員が並んだが、事前の打ち合わせで、通訳者は口元を見せるためにマスクをせず手話を続けた。

アクリル板のついたてを置いた時もあった(4月23日、群馬県庁で)
アクリル板のついたてを置いた時もあった(4月23日、群馬県庁で)

 ただ、庁内の検討で何かしらの感染防止策を講じることになった。4月23日の会見では、通訳者の前に透明のアクリル板(縦60センチ、横90センチ)を設置してみたものの、板に光が反射するなどして手話が見にくいとの声が上がっていた。

 県秘書課の担当者は「マスクが曇るのではと心配もしたが、大きな問題もなくて安心した。今後も透明マスクを使って通訳をしていきたい」と語った。

 一方、同連盟は、動画投稿サイト「ユーチューブ」などでも配信される会見に、口元がわかる形で手話通訳者が同席したのは意義があると評価し、聴覚障害者から「通訳がついていて良かった」との声も寄せられたという。

 ただ、知事以外の会見ではまだ通訳者は立ち会っておらず、同連盟の早川健一理事長は「人命にかかわる内容なので、できるだけ幅広く通訳者を入れてほしい」と指摘している。

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1201257 0 社会 2020/05/03 09:55:00 2020/05/03 09:55:00 2020/05/03 09:55:00 透明マスクを着けて、知事会見の内容を内容を伝える手話通訳士(左端)(県庁で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/05/20200501-OYT1I50072-T.jpg?type=thumbnail

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