ホタルイカ嘆きの豊漁、異例の漁獲量削減…冷蔵施設埋め尽くす

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 日本海の味覚、ホタルイカ。全国最多の水揚げを誇る兵庫県但馬地方で豊漁の春だが、喜びに沸くムードはない。新型コロナウイルス禍が価格に影響を及ぼしているからだ。新温泉町の浜坂漁協によると、10キロあたりの平均価格は前年の3割ほど。都市部の飲食店が休業要請を受けるなどして需要が激減したのが要因で、漁獲量の削減を申し合わせる異例の事態となっている。(熊谷暢聡)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、価格が低迷するホタルイカ(兵庫県新温泉町の浜坂漁港で)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、価格が低迷するホタルイカ(兵庫県新温泉町の浜坂漁港で)

 但馬地方では1月頃から5月にかけて水揚げされ、近年は3000トン以上の漁獲量を誇る。ズワイガニ漁が終わる3月以降は主力の魚種となり、売上金額に占める割合もズワイガニに次いで多い。

 近年は価格が好調だったが、今季は一変した。浜坂漁協によると、3月1日~4月20日の水揚げ量は1042トン(冷凍を除く)と前年同期の1・7倍増。しかし、平均単価(生ホタルイカ10キロ)は1685円と約3分の1となっている。

 要因は、首都圏など都市部を中心とした外食需要の激減だ。但馬で水揚げされたホタルイカは全国へ出荷されるが、コロナ禍で外出自粛や飲食店の休業、営業時間の短縮が拡大した。

 さらに、加工用としての需要も鈍く、スーパーなどでの一般消費に頼るしかないのが実情だという。

 この状況を受け、但馬地方の漁船は3月下旬から、漁獲量を3割削減する申し合わせをしている。漁港で競り落とされても冷凍保存に回る量が増えており、津居山港(豊岡市)と柴山港、香住漁港(いずれも香美町)にある但馬漁協の冷蔵施設は、7~8割がホタルイカなどで埋まった状態だという。

 一方で、船上でホタルイカをパック詰めした浜坂漁協の商品「浜ほたる」が売り上げを2倍以上に伸ばすなど、発送可能な商品は人気を高めている。外出の自粛で、自宅で食事をする機会が増えたことに伴う需要とみられる。

 「ブランド化も進め、ホタルイカが4、5月の稼ぎ手に成長しただけに、漁船にとってはつらい」と浜坂漁協の川越一男組合長。「今は売れるだけでも感謝しないといけないが、この状況がいつまで続くのだろうか」と困惑している。

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1205074 0 国内 2020/05/06 13:50:00 2020/05/06 14:00:39 2020/05/06 14:00:39 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、価格が低迷するホタルイカ(新温泉町の浜坂漁港で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/05/20200506-OYT1I50021-T.jpg?type=thumbnail

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