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みんな やっとあえた…新型コロナ 再開の学校 対策徹底

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、全国的に休校が続くなか、感染者がゼロの岩手県や一桁の鳥取県などで7日、授業が再開された。子どもたちは登校時に検温をしたり、教室の机の間隔を空けたりし、以前とは異なる雰囲気に戸惑いながらも、先生や友達との久々の再会に笑顔を見せた。

 岩手県では、県立高校と、洋野町を除く32市町村の小中学校が再開した。大船渡市立猪川小(児童数296人)では午前7時半過ぎからマスク姿の児童が次々と登校。同市教育委員会は市内の小中学校を4月22日から臨時休校としており、児童らは約2週間ぶりの友達との再会を喜んだ。

 同校では、マスクの着用や教室の1時間ごとの換気、休み時間の定期的な手洗いや消毒のほか、向かい合って行う学習を避けることを徹底する。教室には「コロナに負けるな」「ひさしぶり またあそぼうね」といった6年生が作成したメッセージも貼られた。

 2年生の児童(7)は「休みはあまり外に出られなくて、つまらないことばかりだった。外で友達とドッジボールしたり、体育の授業を受けたりするのが楽しみ」と笑顔を見せた。西條剛志校長(58)は「日常を取り戻す中で、油断せずに感染予防対策をしっかりとっていきたい」と話した。

 鳥取県では、4月24日以来13日ぶりに全ての公立の小中高で授業が再開された。鳥取市の市立久松きゅうしょう小では、マスク姿の児童たちが早速、校庭でサッカーなどをして遊んでいた。同小では感染防止のため7、8両日は午前のみの授業で、各時限前の手洗いも徹底する。

 4月中旬以降、新たな感染者が確認されていない秋田県でも、7日に一部の自治体で学校が再開した。井川町にある小中一貫の井川義務教育学校では約240人の児童・生徒が4月13日以来の登校。校舎入り口では教諭が「元気だったか」「勉強してたか」などと呼びかけながら、子どもたちの検温を行った。教室の机も間隔を空けて並べられた。

 通学中の人混みを避けるため、時間をずらして登校する分散登校を行った学校も。青森市の青森県立青森西高校では、マスク姿の生徒約700人が登校した。電車通学の生徒は自転車や徒歩で通学する生徒より登校時間を40分繰り下げた。

 同県教委は、4月20日から県立学校を臨時休校にしていた。同校2年の生徒(16)は「休校中は宿題をしながら過ごしたが、授業についていけるか不安だ」と語った。

 新潟県村上市では、市立小中学校計20校で授業を再開。市立保内ほうない小学校(児童数327人)では、1~6年生の半数のクラスの児童が登校した。空いた教室を活用することで密集を避け、席も離すなどして授業を受けた。同市では、各校ごとに学年や学級で登校日を設定する分散登校を今月末まで続けるという。

分散登校・運動自粛

 学校を再開する際には、密閉、密集、密接の「3密」状態を避け、子どもへの感染をいかに防ぐかが課題になる。

 文部科学省は全国の教育委員会などに、登校する学年や学級、時間帯を入れ替えての分散登校を取り入れながら、段階的に教育活動を再開するよう求める。卒業や受験を控えた小学6年と中学3年、学校に慣れる必要がある小学1年の登校を優先させ、1クラスをさらに少人数に分けることや、空き教室の利用も促す。

 密集する運動や合唱、調理実習や文化祭、修学旅行などは自粛対象。給食は主菜と具だくさんの汁物など品数の少ない献立や、弁当のように盛りつけをしての提供が望ましく、配膳時の感染防止に配慮する。

 自治体ごとに再開時期が分かれるため、学力格差の懸念もある。休校が長期化した地域は学習の遅れが深刻になるとして、一部自治体などは「9月入学」の導入を求めており、安倍首相も検討する意向を示している。

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1206230 1 社会 2020/05/07 15:00:00 2020/05/07 15:00:00 2020/05/07 15:00:00

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