緊急事態でも人出増えた山手線の駅…「15%増」、原因は近くに住宅街
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新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されていた間、JR山手線のビジネス街近くの駅周辺では最大で約8割と大幅に人出が減った一方、住宅街に近い駅では駒込駅周辺で逆に増加するなど違いが目立った。在宅で勤務した人たちが、自宅近くの商業施設などに出かけたことが背景にあるとみられる。
ソフトバンク系列のIT企業「アグープ」がスマートフォンのアプリから得た位置情報を基に半径500メートルの滞在人数を推計したデータを分析した。感染拡大に伴う人出の変化が少なかった2月3日午前10時台と比較し、緊急事態宣言中(4月7日~今月25日)の平日の同じ時間帯で最も人出が少なかった日の増減率を計算した。大型連休の谷間の平日4月30日と5月1日は除いた。
その結果、東京駅や新橋駅、品川駅などのビジネス街では4月21~27日にかけての減少率が大きく、最大は品川駅の77%。続いて有楽町駅の75%、新橋駅の74%、東京駅の72%だった。商業エリアとビジネス街が混在する渋谷駅は65%、住宅街に隣接する商業エリアの池袋駅は56%減少した。
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