コロナ関連補正予算案可決、都議会閉会…知事の学歴詐称巡る決議案は否決
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都議会定例会は10日、新型コロナウイルス対策などに充てる総額5832億円の補正予算案を全会一致で可決し、閉会した。
補正予算案には、中小企業への融資制度拡充(3041億円)、休業要請に応じた事業者への「感染拡大防止協力金」の追加支給(930億円)などが盛り込まれており、都の新型コロナウイルス対策費は総額1兆820億円に達した。
東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)を控え、都議会ではこの日、カイロ大卒という小池百合子知事の学歴を週刊誌などが「詐称疑惑」と報じたことを受けて卒業証明書類の提出を小池知事に求める決議案も出されたが、各会派が反対して否決された。この問題を巡っては、カイロ大が8日付で、小池氏の卒業を証明する声明を出している。
都知事選について小池知事は、10日以降に再選に向けて出馬を表明する意向をすでに周囲に伝えており、新型コロナの感染状況などを見ながら時期を検討している。小池知事は閉会後、報道陣に「補正予算を活用して対策を講じ、経済の両立とともに第2波にも備えなければならない」と述べ、都政運営を引き続き担う考えを示した。