家族もキミも悪くない・コロナの名に誇り…社長が社員の子へ激励の手紙
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新潟県三条市の暖房機器製造大手「コロナ」の小林一芳社長は、社名が新型コロナウイルスを連想させることで胸を痛めている社員の子どもに向けて、「ご両親に誇りを持ってほしい」という思いを込めたメッセージを公開した。約2300人の全社員に手紙として送るという。
<もし、かぞくが、コロナではたらいているということで、キミにつらいことがあったり、なにかいやなおもいをしていたりしたら、ほんとうにごめんなさい。かぞくも、キミも、なんにもわるくないから。わたしたちは、コロナというなまえに、じぶんたちのしごとに、ほこりをもっています。キミのじまんのかぞくは、コロナのじまんのしゃいんです>など、メッセージは全てかなで書かれ、心を励ます内容としている。
同社によると、社名のコロナは、石油コンロの青い炎や太陽の周囲に現れるコロナのイメージを重ね、親しみやすいブランド名として1935年に商標登録。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う風評被害や差別は確認されていないが、一部の社員から「子どもが落ち込んでいた」「『コロナって悪いの?』と子どもに聞かれた」といった声が寄せられたため、手紙を送ることを決めた。小林社長は「子どもたちの不安や疑問を一掃し、社員の心も鼓舞したい」と話している。