往来自粛解除したのに、人出減った福島駅と郡山駅…「理由分からない」
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首都圏の4都県などとの往来自粛が解除されて初の日曜となった21日、福島県の福島駅と郡山駅の人出は自粛中だった前週と比べ、かえって減ったことが、NTTドコモのデータをもとにした分析で分かった。東北の他県の主要駅ではいずれも解除を受けて増加している。福島県で減った理由について、県は「よく分からない」としている。
携帯電話の位置情報にもとづくNTTドコモの「モバイル空間統計」で、主要駅の前年同月(週末平均)からの減少率同士を比較した。福島駅は、14日が19・7%減、21日は23・5%減。郡山駅は14日は15・7%減、21日が20・7%減で、どちらの駅の人出も3~5ポイント少なくなっていた。これに対し、仙台駅は4・5ポイント増、秋田駅は7ポイント増となるなど、近隣の他県は軒並み増加していた。
一方、週末(20、21日)に福島県を訪れた人がどこから来たかを分析したところ、隣の宮城、茨城に次いで3位が東京で、前週末から45%増。逆に福島県から首都圏への移動は、千葉が前週末から31%増、東京が11%増だった。
県新型コロナウイルス対策本部の担当者は「人出は全体的には回復基調にあると見ている。詳細についてはデータを持ち合わせていないので答えられない」と話している。