最大クラスター発生の永寿総合病院、看護師手記に「泣きながら防護服着るスタッフも」

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記者会見する永寿総合病院の湯浅祐二院長(1日、東京都内で)
記者会見する永寿総合病院の湯浅祐二院長(1日、東京都内で)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、国内最大のクラスター(感染集団)が発生した永寿総合病院(東京都台東区)の湯浅祐二院長が1日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、「感染者がいる可能性を常に想定するという認識が十分に浸透していなかった。予防策が不十分だった」と語った。病院側が会見するのは感染判明後初めて。

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 永寿では入院患者2人の感染が確認された3月23日以降、214人の感染が判明し、入院患者43人が死亡した。厚生労働省クラスター対策班の調査やこれまでの取材で、3月上旬に発症したとみられる入院患者2人の感染に気付くのが遅れた結果、「アウトブレイク(大量感染)」が起きたことが判明している。

 湯浅院長は感染拡大を謝罪した上で、感染者に気付くのが遅れた理由として「発熱や肺炎を起こす患者は珍しくなく、当時は感染が蔓延まんえんしている地域からの帰国者や濃厚接触者以外の検査は一般的でなかった」と説明。職員の手指消毒が不十分で、病棟の休憩室などで職員同士の感染が広がった可能性にも言及した。

 永寿など多くの総合病院では、一つの病棟に複数の診療科が入る「混合病棟」の形態が採られている。湯浅院長は「医師が病棟を行き来したことが感染拡大の一因になった」とも述べ、重症化しやすい血液疾患などを持つ患者については、疾患ごとに病棟を限定していく考えを示した。

 会見に合わせ、看護師と医師計3人の手記も公開された。看護師の手記には「未知のウイルスへの恐怖に泣きながら防護服を着るスタッフもいた」などとつづられていた。

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