京アニ放火1年、犠牲者の妻「毎日会いたくて探してしまう」…涙の追悼式

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第1スタジオ跡地で営まれた追悼式=京アニ提供
第1スタジオ跡地で営まれた追悼式=京アニ提供

 京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件から1年を迎えた18日、第1スタジオ跡地で、京アニ主催の追悼式が営まれた。人気アニメ会社が襲撃された未曽有の凶行では、36人が死亡、33人が重軽傷を負い、国内外に大きな衝撃を与えた。遺族や残された社員は、深い悲しみを抱えながら、志半ばで命を絶たれたアニメーターらに祈りをささげた。

 追悼式は、跡地に設営されたテントで、発生時刻の午前10時30分から営まれ、八田英明社長や京アニ社員、犠牲者の遺族30家族85人の計94人が参列。映画「こえの形」でキャラクターデザインを務めた西屋太志ふとしさん(当時37歳)の妻が、「毎日会いたくて、毎日さみしくて、あなたを探してしまう。喪失感を一生抱えて生きていく」と涙ながらに弔辞を読み、会場からすすり泣く声が聞こえた。

 その後、八田社長があいさつで「全国各地からこの地に集まった優秀なクリエイターが突然未来を奪われた。無念で無念で言葉がない」と思いを語り、「これからも心は常に仲間と共にある。ゆっくりでも一歩ずつ進んでいく」と誓った。

 事件では、昨年7月18日午前10時30分頃、青葉真司容疑者(42)が第1スタジオ1階にガソリンをまいて放火。3階建て約700平方メートルが全焼し、中にいた70人のうち、取締役の木上益治きがみよしじさん(当時61歳)や「らき☆すた」などの監督を務めた武本康弘さん(同47歳)ら36人が亡くなり、33人が重軽傷を負った。1人は現在も入院している。

 京都府警は今年5月27日に青葉容疑者を殺人容疑などで逮捕。現在は刑事責任能力の有無を調べるため、鑑定留置されている。

 第1スタジオは4月に解体され、現在は更地になっているが、跡地の利用方法は決まっていない。

 京アニは1981年創業。「涼宮すずみやハルヒの憂鬱ゆううつ」「けいおん!」などのヒット作で知られ、事件は海外でも大きく報じられた。国内外のファンから約33億4000万円の寄付金が集まり、遺族と被害者に全額が分配された。

 事件では176人いた社員の約4割が巻き込まれ、4月1日現在の社員は141人。残された社員らで事件後に制作した最初の作品「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が9月18日に公開される。

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1350143 0 社会 2020/07/18 11:47:00 2020/07/18 19:53:11 2020/07/18 19:53:11 事件現場で開かれた追悼式=京アニ提供 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200718-OYT1I50046-T.jpg?type=thumbnail

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