拒否反応示さないと痴漢は継続…大声・手や腕つかむと95%撃退
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電車内の痴漢に明確な拒否反応を示せば、撃退率95%――。愛知県警生活安全総務課は、県内を走る鉄道の車内で昨年起きた痴漢の分析結果をまとめた。大声を出したり、手や腕をつかんだりした場合は大半で犯人が痴漢行為をやめており、同課は「犯人や周囲の乗客にわかるように大声で助けを求めてほしい」と呼びかけている。
同課によると、県迷惑行為防止条例違反(痴漢)容疑で昨年摘発した140件中、電車内での痴漢は62件に上った。そのうち、大声で助けを求めたり、相手の体を強くつかんだりするなど明確な拒否反応を示した場合は、21件中20件で犯人の行為が止まったという。
一方、恐怖や羞恥心から拒否反応を示せなかった13件全てで痴漢行為が続けられた。体を動かしたり、にらみつけたりしただけで、明確な拒否を示せなかった場合、12件中8件で触られ続けたという。
発生時間は、午前7~9時の通勤・通学時間帯が約半数。発生場所は出入り口付近が約6割で、座席が約2割だった。同課は「防犯ブザーも有効。混雑する車両を避けるなどの自衛策も必要だ」としている。