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最高速度120キロに引き上げ…新東名など4路線5区間候補

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 警察庁は22日、高速道路の一部区間で、最高速度の上限を時速120キロに引き上げることを決めた。高速道の有効利用を促すのが狙い。4路線5区間が候補で、各県警が高速道路会社と調整する。標識の整備などが終わり次第、順次引き上げられる見通し。

 現行の最高速度100キロからの引き上げは、1963年に国内初の高速道路「名神高速道路」が開通して以来初めて。

 引き上げ基準は▽道路が時速120キロ対応の設計▽実際の走行速度(実勢速度)が100キロ以上▽死傷事故発生率が低い――などとする方向。来月にも全国の警察に基準を示し、当面は片側3車線の道路を優先する。

 引き上げ区間には標識を設置し、速度上限が120キロであることを知らせる。普通車やバス、自動二輪車は120キロで走行できるが、大型トラックやクレーン車、トレーラーは事故時に大きな被害が出やすいため法定速度の80キロのままとする。

 候補の一つ、新東名高速道路の「御殿場ジャンクション(JCT)―浜松いなさJCT」は来年3月末までに6車線化(片側3車線)工事が終わり、早ければ同時期に引き上げられる。他の候補は、▽東北自動車道の「盛岡南インターチェンジ(IC)―花巻南IC」▽東北道の「佐野スマートIC―浦和IC」▽常磐自動車道の「水戸IC―柏IC」▽東関東自動車道の「千葉北IC―成田JCT」の各区間。引き上げで移動時間の短縮にもつながる。

 警察庁は2017年11月以降、新東名「新静岡IC―森掛川IC」、東北道「花巻南IC―盛岡南IC」で段階的に速度の引き上げを試行。昨年3月から120キロにしたが、試行前と速度や死傷事故率に大きな変化はなく、同庁は「安全性は確保できる」と判断した。

 試行区間では安全性確保のため取り締まりを強化したが、引き上げ区間でも同様の措置を取る。また、2か所の試行区間は120キロのままとし、静岡、岩手両県警が正式な引き上げに向けて道路会社と調整する。

     ◇

 東京と東北、九州をつなぐ高速バス会社「ウィラーエクスプレス」(東京)の担当者は「15~30分程度の時間短縮ができそうだ。増便によって、お客様のニーズに合わせた幅広いダイヤを組むことができる」と期待を寄せた。

 ただ、事故が起きれば被害が大きくなる恐れもある。担当者は「現場で検証し、安心して乗車してもらえるか判断したい」としている。

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