感染者数を押し上げた二つのクラスター…岐阜でも「感染爆発のリスク」

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感染拡大エリアへの警戒を呼びかける古田知事(21日、県庁で)
感染拡大エリアへの警戒を呼びかける古田知事(21日、県庁で)

 岐阜県内でも、新型コロナウイルスの感染者数が今月に入ってから急増している。21日午後9時までに確認されたのは、計38人。3~4月に急激な増加を経験した県は「第2波」との認識を示し、さらなる感染拡大への警戒を強めている。

 「既に第2波に入っていると言っていい。このまま行くと、感染爆発のリスクが非常にあり、極めて厳しい状況だ」。県健康福祉部の堀裕行次長は21日夜の記者会見で、強い危機感を示した。この日、県と岐阜市が発表した感染者は計14人。1日当たりの発表ベースで過去最多となった。

 緊急事態宣言が5月中旬に解除されて以降、判明した感染者は、計44人。このうち、直近1週間に29人と集中している。県が対策強化などを判断する際の目安とする独自の指標では、五つのうち「新規感染者数」「感染経路不明者数」が基準値を超えている。

 感染者数を押し上げているのは、二つのクラスター(感染集団)だ。今月15日に県立岐阜商業高校(岐阜市)の教諭の感染判明をきっかけに、同校関連のクラスターは、最終的に計9人に膨らんだ。「JAとうと土岐支店」(瑞浪市)でも、従業員計4人の感染が確認されており、県は22日に、同店などでクラスターが発生したと認定している。

 県内で3月下旬以降に感染が拡大した「第1波」では、スポーツジムやナイトクラブ、飲食店などでクラスターが次々と発生。4月上旬には感染者が1週間で62人に上るなどし、最大で116人の入院患者を抱えた経験がある。

 古田肇知事は21日、感染拡大エリアとの往来の回避などを求めるメッセージを発出。ただ、特定の店舗や業態でのクラスターが発生していないことから、休業要請は当面実施しない方針だ。

感染者の半数 県外行動歴

 なぜ、この時期に感染が急増しているのか。感染者数は、過去2週間の行動が結果に反映されると指摘されている。該当時期は、東京などで感染が拡大した状況と重なり、都市部由来の感染が波及している可能性について、堀次長は「強く疑われる例が関東圏などである。そうした事例が非常に多く発生している」と指摘する。感染者のうち、首都圏、愛知県など県外での行動歴があった人が目立ち、21日午後3時現在の数字でみると、全体の約半数を占めている。

 一方、感染者は若い世代に多くみられ、10歳代が7人、20歳代が17人、30歳代が5人と約66%を占める。重症化のリスクが高まる高齢者を含む60~80歳代は計5人にとどまる。堀次長は「都市部での患者が増えている。その中でもカラオケやクラブなどを利用して出ているので、今後の行動で留意してほしい」と若者らに注意喚起している。

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1361367 0 社会 2020/07/23 15:33:00 2020/07/23 15:49:57 2020/07/23 15:49:57 感染拡大への警戒を県民に呼びかける古田知事(21日、県庁で)=岡花拓也撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200723-OYT1I50025-T.jpg?type=thumbnail

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