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宮崎県内で新型コロナウイルスの新規感染者が急増している。県は25日、客4人の感染が判明した高鍋町のスナックでクラスター(感染集団)が発生した疑いが強いと発表。同町を含む西都市・児湯郡圏域の感染状況を3段階で最も警戒度が高い「厳しい」に引き上げ、同圏域の住民に対し、不要不急の外出の自粛などを要請した。(梅野健吾、平島さおり)
西都市・児湯郡圏域 警戒度最高に
25日午後8時現在、県内の累計感染者は40人。このうち、20人は22日以降に感染が確認されている。同圏域では10人で、直近1週間の10万人あたりの新規感染者数は東京都並みの12・3人と非常に高くなっている。県は25日、クラスターが発生したとみている高鍋町の接待を伴う飲食店が、スナック「Little」であることを公表した。
県内では、Littleの利用者ら「高鍋町グループ」、理容店の利用者ら「宮崎市グループ」の感染が目立つ。県は感染拡大を防ぐため、これらの関係者について徹底したPCR検査を実施していく方針を明らかにした。
高鍋町グループでは、Littleを含む町内約80店の接待を伴う飲食店について、これらの従業員と今月1日以降の利用者の全員をPCR検査すると表明。高鍋保健所管内の居住者は同保健所(0983・22・1330)、管外の居住者は「新型コロナクラスター臨時相談電話」(0985・44・2603)に連絡するよう呼びかけている。
県立4高など臨時休校へ
また、県教委は西都市・児湯郡圏域の県立高4校、特別支援学校1校で27日から1週間、臨時休校を実施することを決めた。西都市内の小中学校は27~31日に臨時休校とする。高鍋町内の小中学校はすでに夏休みに入っている。
河野知事は25日、記者会見で「県内で初めてクラスターが発生した疑いが強い。事実上の第2波に直面している。徹底した検査を行い、感染の早期発見、封じ込めを図る」と述べた。
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県は25日未明、新たに男女6人の新型コロナ感染者が確認されたと発表した。宮崎市は25日、宮崎科学技術館職員の男性(40歳代)ら別の男女4人の感染を発表した。