都市部から地域へ再拡大、クラスター発生が市中感染の引き金か

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 国内では7月に入ってから、各地で急速に新型コロナウイルスの感染者が増え、これまでに24都府県で、4月にみられた「第1波」などのピーク時を超えて1日あたりの新規感染者数が過去最多を更新している。都市部から地域に広がる形で感染の再拡大がみられる。

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 全国の新規感染者数は、4月11日に743人に達した。以降は減少傾向に転じ、政府の緊急事態宣言が全面解除された5月25日時点では21人にまで減っていた。

 しかし、東京都では7月に入ってからほぼ連日、100人以上の感染者を確認。7月23日には4月のピーク時(206人)を大きく上回る366人に達した。神奈川県や埼玉県など首都圏でも、次第に感染者が増え始めた。7月下旬には、大阪府でも100人を超える日が続き、愛知県でも感染者が急増した。

 こうした中、都市部への移動に伴って感染が広がる傾向もみられ、兵庫県の担当者は「(隣接する)大阪と往来が多い地域で感染者が多い」と分析。奈良県の担当者も「通勤通学で大阪府に通う『奈良府民』が多く、大阪と連動したとみられる」としている。

 世代間での感染の広がりも懸念され、福岡県の担当者は「若い世代での感染が拡大し、無症状者や軽症者が周囲に感染を広げている」と指摘。東京都の担当者は「島嶼とうしょ部を除く都内のほぼ全域で感染者が確認されており、地域的にも広がっている」とした。

 一方、接待を伴う飲食店といった「夜の街」や会食を通じてクラスター(感染集団)が発生したことを増加の理由に挙げた自治体も複数あった。29日に1日あたりの感染者数が44人最多となった沖縄県では「クラスター発生により、市中感染が広がっている可能性がある」とみている。宮崎県や鹿児島県でも、スナックやショーパブでクラスターが発生したことにより感染者が増えたとしている。

 国立病院機構三重病院の谷口清州臨床研究部長(感染症疫学)は「地方では医療機関の受け入れ能力に限界があり、感染が広がれば対応が難しくなる事態も想定される。人との距離をとる、マスクを着用するという対策を一人一人が徹底してほしい。発熱やせきなど感染が疑われる症状が出たらすぐ検査を受けることも大切。早期発見で感染の拡大を防げる」と話す。

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