国の自粛通知あったのに…市三役ら幹部17人、ホテルで飲酒伴う懇親会

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 新型コロナウイルスの感染者が栃木県内で最多の16人に上った7月29日、栃木市の部長級職員14人が大川秀子市長ら市の三役を来賓として招き、市内のホテルでアルコールを伴う懇親会を開いていたことが分かった。国は全国の飲食店で多発するクラスター(感染集団)対策で自治体を含めた関係団体に対し、大人数での会食や飲み会を避けるよう通知したばかりだったが、出席した部長の一人は「懇親会時点で国の通知は知らなかった」と弁明している。

 出席者によると、市役所の部長級で組織する部長会が、市内の飲食店の困窮する実情をみて、「ウィズ・コロナの時代、自粛ばかりでなく、経済との両立を考えたい」と企画した。自由参加で、29日夜、部長級21人のうち有志14人が出席。来賓として市長と副市長、教育長も参加、約1時間半懇談した。会場は「密」を避けるため、8人がけテーブルに半分の人数が座り、窓がなかったためドアを開け、換気に注意するなどしたという。

 一方、「飲食店等におけるクラスター発生防止のための総合的取組」として、内閣官房が7月28日付で各団体あてに文書を通知。飲食店の感染防止の徹底や、利用者にも注意を呼びかけたほか、職場絡みのクラスター発生防止のため、経済団体、公務員などには業務後の大人数での会食や飲み会を避けることなどを要請している。

 栃木市では、国の情報を見ることができるシステムで担当者が29日午後1時過ぎに内容を把握していた。しかし、課長が午後から不在だったため、内容はその日には部長に届かず、「部長会は知らないまま、当日夜に懇親会を行った」(出席部長)という。結局、国の方針を各部に連絡したのは30日になってからだった。

 懇親会については、31日の市議会議員研究会で取り上げられ、議員が「市民が自粛しているさなかに市長や部長が飲み会をしていて納得してもらえるのか」と指摘。出席した部長は、「市内では、新型コロナ患者の新規発生は比較的落ち着いている。賛否の意見はあると思ったが、経済との両立も考えた」と答えた。

 市では、新型コロナ感染防止のため、今春の異動時期に職員同士の歓送迎会を自粛。その後、市内で複数の感染者が出たため、4月18日から約1か月間、非常事態宣言を発令し、市民に感染対策の徹底を求めた。最近は少人数の職員同士の飲食を部長判断で行っている部署もあるというが、ある職員は「職員同士で懇親会をやったという話は私の周りでは聞いたことがない。この時期になぜ部長らが懇親会を開いたのか分からない」と話した。

新たに4人感染

 県と宇都宮市は7月31日、新たに4人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は計195人。

 県の発表によると、佐野市の40代男性、真岡市の30代男性、那須塩原市の30代男性の感染が判明。このうち佐野市の男性は都内にも自宅があり、25日には都内の接待を伴う飲食店を2か所利用していた。

 宇都宮市は市内在住の30代女性の感染を発表した。4人はいずれも重症ではないという。

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