7月以降、62%が会食で感染か…知事「少人数で会話も控えめに」
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新潟県内で7月以降に新型コロナウイルスの感染が確認された42人(8月7日現在)のうち、少なくとも62%の26人が会食を通して感染した可能性があることが、県医療調整本部のまとめで分かった。若い世代を含めて帰省の動きが活発化するお盆期間を前に、県は感染リスクが高いとされる会食について、改めて注意を呼びかけている。
同本部によると、7月以降に感染した26人は、感染拡大地域で人を訪ねたり、県内外の感染者と会ったりした際、一緒に食事を取っていたという。
このうち、飲酒を伴う会食をしていたのは、少なくとも15人に上った。クラスター(感染集団)が確認された新潟市中央区のキャバクラ「Club ALBATROSS」の関係者や、観光で訪れた大阪のクラブで遊んでいた新潟大学の学生も事例に含まれているという。
県は7月末、感染拡大の「第2波」に入っているとして、感染の状況や要因を踏まえて「注意報」を発令し、特に会食に関して注意すべき点を公表した。花角知事は「難しいかもしれないが、会食はなるべく少人数で会話も控えめにし、感染対策をしっかりと取っている店を選んでほしい」と求めている。
7日までの直近1週間で判明した新規患者は濃厚接触者を中心に計14人で、このうち8人がクラスターに関係しているとみられ、1人が感染経路不明だった。
医療体制への負担に関する指標では7日現在、入院患者は22人、重症患者はゼロで、「入院患者30人、あるいは重症患者5人以上」とする県の注意報の独自基準を下回っている。