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母が長崎で被爆、カズオ・イシグロさん「命こそが至上の価値と心に留めて」

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カズオ・イシグロ氏
カズオ・イシグロ氏

 長崎市出身で英国籍のノーベル賞作家、カズオ・イシグロさん(65)が、被爆75年の節目に合わせ、同市にメッセージを寄せた。イシグロさんは5歳まで長崎で過ごした。母・静子さん(2019年に92歳で死去)は長崎原爆の被爆者。全文は以下の通り。

 今日は恐ろしい出来事の記念日です。しかし、あの日長崎の人々を襲った苦しみが75年間繰り返されなかったという節目の日でもあります。私の母は被爆当時、市内にいた10代の若者でしたが、その後、長く平穏な人生を送ることができました。そう考えますと、この記念日は恐怖と悲しみだけでなく、苦難からの克服と希望を想起させる日なのです。私たちの文明社会がいかに脆弱ぜいじゃくな状態にあるかを忘れてはなりません。そして、現在の困難な時代にあっても、これまで安全に過ごすことができたのは国際協力と国際理解のおかげであり、その重要性を忘れてはなりません。私たちは大きな危険にさらされ続けていること、そして人間の命こそが至上の価値を持つものであることを心に留めましょう。

 (長崎市発表の仮訳)

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1399670 0 社会 2020/08/10 09:41:00 2020/08/10 10:42:40 2020/08/10 10:42:40 ノーベル文学賞に決まった日本生まれの英国籍の作家、カズオ・イシグロさん。2017年12月6日撮影。同月8日朝刊「「イシグロさん 日本人受賞に影響しない」 ノーベル文学賞 選考委員長語る」掲載。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200810-OYT1I50022-T.jpg?type=thumbnail

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