気持ち悪い…女性宅に「中国郵政」の封筒、中身は「謎の種」

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 海外から「謎の種」が自宅に届いた――。各地の植物防疫所に、市民からこんな相談が殺到している。封筒を開ければ植物の種子の詰まった小袋が現れるが、送り主も狙いも知れず、うす気味悪い。農林水産省は、不審な種が届いた場合、最寄りの植物防疫所に届け出るよう呼びかけるとともに、種を栽培して分析する方針という。(内本和希)

■合格証印なし

 「何、これ」。7月30日夜、札幌市の50歳代の女性が帰宅すると、はがき大の白い封筒がポストにあった。

 封筒には、中国の国有企業「中国郵政」の文字が。発送者欄には英語で「広東省深セン市」とあるが、送り主の氏名や詳しい住所はない。種子の輸入に必要な「植物検査合格証印」もなかった。

 封筒には女性の氏名と住所、携帯電話番号が正確に記載されていた。「中国に何も頼んでないのに」。首をかしげながら封を開けると、茶色の種が詰まったジッパー付きビニール袋が一つ現れた。「気持ち悪い」。女性は翌日、横浜植物防疫所札幌支所に連絡し、引き取ってもらったという。

 静岡県河津町でペンションを営む女性(67)の元にも「中国郵政」の封筒が同28日に届いた。表には「ring(指輪)」と記されていたが、中には種入り小袋が二つ入っていた。女性は「何者かが私の氏名や住所を把握して何かに利用している」と不気味がる。

 双方の封筒には同じ11桁の電話番号が記されていた。記者がかけたが、中国語と英語で「番号は使われていない」と自動音声が流れた。

■相談700件超

 農水省によると、相談は7月末から各地の植物防疫所に相次ぎ、少なくとも計744件に上る。内訳は、関東、東北、北海道が427件、近畿、中国、四国が183件、中部65件、九州51件、沖縄18件と全国に広がっている。

 農水省の分析の結果、種は、ヒマワリやコスモス、ネギ、イネなどと判明したが、不明なものも多い。大麻など違法な植物の種は確認されていない。ただ、農水省の担当者は「ウイルスに侵されていないかを調べるため、隔離施設で実際に栽培して分析する」と言う。

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