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むせ込む匂いでクマ追い払う…唐辛子染み込ませた「くい」開発、柵や案内板に

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クマの通り道とみられる場所にくいを設置するウッディさんないの担当者(7月22日、秋田市外旭川で)
クマの通り道とみられる場所にくいを設置するウッディさんないの担当者(7月22日、秋田市外旭川で)

 秋田県立大の木材高度加工研究所(能代市)と木材加工会社ウッディさんない(横手市)が、人里に近付くクマを減らすため、クマが嫌がる香辛料を活用した木製の忌避剤を開発した。唐辛子などを染みこませた木栓をくいに打ち込んだ製品で、人とクマのすみ分けにつなげる。県は設置促進を視野に、秋田市内で効果の検証に乗り出した。

 くいは杉製で、大きさは3種類。側面に開けた穴に唐辛子とミントを染みこませた木栓がそれぞれに打ち込まれており、唐辛子の方はむせ込むようなにおいを放つ。柵や案内板としての利用を見込み、本格的な販売は来年以降を予定している。

 同大の野田龍准教授(43)(木材工学)らが、クマによる被害を少しでも減らそうと研究を始めたのは2017年。クマがどんなにおいを嫌うのか詳細は解明されていないものの、同市の大森山動物園の協力を得て、コショウやワサビ、ミントのにおいを染みこませた木を飼育小屋に置いて観察したところ、クマは唐辛子を最も嫌がる様子を見せた。昨年秋に横手市内のリンゴやブドウの農園で行った実験では、くいを設置してからクマによる農作物被害は出なかった。

 県内では近年、クマによる人や農作物への被害が相次いでいる。県自然保護課によると、昨年度は16人が重軽傷を負った。今年も秋田駒ヶ岳の登山道で男性2人が襲われたほか、東成瀬村では女性がクマとみられる動物にかまれるなど被害が相次いでいる。果樹や野菜なども食い荒らされ、昨年度は約1000万円の損害が出た。自然公園に設置された木製の案内標識などは、クマにかじられて損傷しているものもあるという。

 県は7月、クマよけのくいの効果を検証するため、目撃が相次いでいる秋田市外旭川の県道沿いの山林に3本を設置した。実験は10月末まで行う予定で、2台のカメラでクマの動きを観察する。同課の泉山吉明専門員は「成果が上がれば、他の場所にも設置していきたい」と話す。

 開発した野田准教授は、「においでクマが山へ戻ることを期待している。クマと人の生活圏を分けられるようにしたい」と話している。

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1420145 0 社会 2020/08/19 17:44:00 2020/08/19 18:10:56 2020/08/19 18:10:56 クマの通り道とみられる場所にくいを設置するウッディさんないの担当者(7月22日、秋田市外旭川の県道沿いの山林で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200819-OYT1I50027-T.jpg?type=thumbnail

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