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「日本から出て行け」「学校つぶせ」…部活クラスターで中傷電話、生徒の写真も拡散

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 高校の部活動などで新型コロナウイルスの集団感染が相次ぎ、生徒らがネット上などで誹謗ひぼう中傷される事態になっている。学校側には十分な感染対策が求められるが、批判にさらされる生徒には精神面の悪影響も懸念される。専門家は、コロナ禍で不安や不満を募らせた大人が、生徒らをスケープゴートにしないよう呼びかける。

 「日本から出て行け」「学校をつぶせ」

 9日以降、サッカー部員らの感染者が約100人に上った松江市の私立立正大淞南しょうなん高校では、学校の批判に加え、生徒を中傷するような電話が80件を超えた。

 集団感染は、部員の大半が寮で共同生活していたことが原因とみられ、同校は記者会見で「学校側の対策が十分ではなかった」と謝罪。そのうえで「生徒に落ち度はない」と強調したが、ネット上では、生徒の活動を紹介する同校の公式ブログも標的となった。

 7~8月に行われた島根県の独自大会で準優勝した野球部の部員を、屋外でサッカー部員らが祝福する写真に対しては、「マスクも着けずにコロナをばらまいている」との批判が殺到。同校は「生徒個人が特定される」として写真を削除したが、テレビの情報番組などが取り上げたこともあり、さらに拡散。島根県は8月21日、写真が転載された十数件のサイトについて「人権侵害の恐れがある」として松江地方法務局に通報し、削除要請を依頼する異例の対応を取った。

 生徒の心身の不調を懸念した同校は、島根県臨床心理士・公認心理師協会に協力を依頼。約50人から「寝られない」などの相談が寄せられているという。

 学校関係の集団感染は、天理大ラグビー部や日本体育大レスリング部、福岡県大牟田市の私立大牟田高などでも起きている。

 児童生徒を中傷や人権侵害から守るため、独自の取り組みを行うのは三重県教育委員会。5月中旬から新型コロナの感染者らを中傷するインターネット上の書き込みなどについて専門業者に委託してパトロールしている。公立小中学校や県立学校の校名が書かれた中傷などの書き込みがあれば県教委が各校に連絡して対応を依頼する。これまでに「感染者が出た学校に近くて怖い」といった書き込みが確認されており、県教委は「早期に学校などと連携し、児童生徒を中傷などから守っていきたい」としている。

本田選手 励まし

 プロのスポーツ選手からは、学校や生徒らを過剰に責める風潮に疑問の声も上がっており、サッカー元日本代表の本田圭佑選手はツイッターで「サッカー部の皆さん、コロナ感染に関して謝罪する必要なんてないよ」「また治ったら夢に向かって頑張れ」と励ました。

 臨床心理士で明星大の藤井靖准教授は「中傷している人は、コロナで蓄積したうっぷんを、クラスターという分かりやすい対象を攻撃することで発散しているのだろう。生徒らは懸命に打ち込んできた部活を否定されると、自分の人格全てを否定されたように感じてしまうこともある。トラウマになる危険性もあり、安易な批判が及ぼす影響を考えるべきだ」と指摘する。

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1427682 0 社会 2020/08/23 05:00:00 2020/10/05 10:59:16 2020/10/05 10:59:16

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