和歌山のパンダ、17頭目10月にも誕生?

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 本場中国に次いで、世界屈指のジャイアントパンダの繁殖頭数を誇る和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、2年ぶり17頭目の赤ちゃんパンダの誕生に期待が高まっている。6月にパンダの永明エイメイ(雄、27歳)と良浜ラウヒン(雌、19歳)の交尾が確認され、妊娠していれば、出産は10月頃の見込みという。(豊嶋茉莉)

人間なら80歳代の高齢という永明(7月7日撮影)=アドベンチャーワールド提供
人間なら80歳代の高齢という永明(7月7日撮影)=アドベンチャーワールド提供
2年ぶりの出産が期待されている良浜(7月7日撮影)=アドベンチャーワールド提供
2年ぶりの出産が期待されている良浜(7月7日撮影)=アドベンチャーワールド提供

2年ぶり

 アドベンチャーワールドでは、これまでに施設内で16頭のパンダが誕生。現在飼育中の6頭のうち、永明を除く、良浜など5頭がアドベンチャーワールド生まれだ。他の11頭は中国に返還され、その後、出産するなどしており、現在、各国で飼育されている約40頭が白浜にルーツを持っているという。

 良浜と永明の間には、2008年以降、双子を含め計9頭のパンダが誕生しており、18年に良浜が出産した彩浜サイヒン(雌・2歳)の子育て期間が終わった今春は、2年ぶりの自然交配の機会となった。

 アドベンチャーワールドによると、良浜に発情の兆候がみられるようになったのは、通常3~5月頃の発情期より少し遅めの5月下旬。水浴びの時間が長くなったり、「恋鳴き」と呼ばれる甲高い鳴き声をあげたりといった特有の行動がみられるようになった。

 交配が可能なのは、発情のピークとなる数日間のみ。その時以外に雄と雌を引き合わせると、けんかをして失敗する可能性があるため、慎重にタイミングを図る必要があったという。

 さらに今回は新型コロナウイルスの感染拡大も心配の種に。動物に感染する可能性も言われており、飼育スタッフは、手指の消毒など通常の感染症対策に加えてマスクの着用も徹底した上で、毎日、良浜の尿を調べてホルモン値を分析。6月11、12両日がピークとみて、普段は別の飼育室で生活している永明を同じ部屋に入れたところ、5回の交尾が確認された。

記録更新

 もし赤ちゃんパンダが誕生すれば、アドベンチャーワールドでは18年8月以来。永明は人間なら80歳代の高齢で、飼育下での自然交配で繁殖に成功した世界最高齢の雄という自らの記録も更新することになる。

 ただ、アドベンチャーワールドによると、パンダの胎児は非常に小さいため、妊娠しても母親の外見に変化はなく、ホルモン値などで妊娠の兆候があっても、実際には妊娠していない「偽妊娠」のケースも多いという。

 現在、良浜は暑さ対策のため他のパンダと一緒に屋内展示施設で公開されているが、元気にササを食べるなど食欲も旺盛。スタッフがホルモン値や行動に変化がないかを観察し、食欲が減退するなど妊娠の兆候があれば公開を中止して、24時間態勢で見守る。

 飼育スタッフの新谷希未代さん(38)は「実際に出産するまで妊娠かどうかは分からないが、無事に赤ちゃんパンダの誕生のお知らせができるよう、良浜の様子を見守っていきたい」と話している。

国内3か所10頭飼育

 現在、国内で飼育されているジャイアントパンダは10頭で、アドベンチャーワールド以外では上野動物園(東京都)の3頭と、神戸市立王子動物園(神戸市)の1頭のみ。

 いずれも繁殖目的で中国から貸与されたパンダと、その子どもたちで、王子動物園では、「タンタン」(雌、24歳)の貸与期間が今年7月に満了。新型コロナウイルスの影響で帰国のめどは立っていないが、今後、返還される予定だ。

 上野動物園でも2017年に誕生した「シャンシャン」(雌、3歳)が、年末までに返還されることが決まっている。

 アドベンチャーワールドの6頭については、返還期限は決まっていないが、きょうだい同士では交配できないため、いずれはパートナーを見つけるために、子どもたちを中国に返す必要があるという。

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1441194 0 社会 2020/08/29 20:12:00 2020/08/29 21:07:09 2020/08/29 21:07:09 良浜(7月7日撮影、アドベンチャーワールド提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200829-OYT1I50052-T.jpg?type=thumbnail

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