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非常に強い台風9号は1日正午現在、沖縄県・久米島の北西約140キロの海上を時速約15キロで北北西に進んでいる。今後、東寄りに進路を変えて東シナ海を北上し、非常に強い勢力を保って2日に九州に最も接近する恐れがある。気象庁は暴風や高波に警戒するよう呼びかけている。
気象庁によると、1日正午現在の中心気圧は935ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は50メートル。久米島町では午前3時半に最大瞬間風速54・5メートルを観測した。
沖縄県などによると、正午現在、県内で5人が軽傷を負った。西原町では、80歳代男性が強風で外れた自宅の窓を直そうとして約3メートルの高さから落ち、救急搬送された。住宅の屋根が飛ばされるなど複数の建物被害も確認されている。
また、108か所の避難所に計約500人が身を寄せている。新型コロナウイルスの感染防止のため、南城市は市役所の庁舎内に20個のテントを張り、世帯ごとに一夜を過ごした。
那覇空港では1日の全便欠航が決まった。沖縄電力によると、正午現在、那覇市や久米島町などで計約2万7000戸が停電している。
気象庁は2日にかけての最大瞬間風速について、沖縄地方で60メートル、九州北部地方で50メートル、奄美地方と九州南部地方で35メートルと予想している。