和歌山のパンダ20歳誕生日、10月頃に出産の可能性

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されているジャイアントパンダの雌、良浜ラウヒンが6日、20歳の誕生日を迎え、同施設内でお祝いのイベントが開かれた。10月頃には、永明エイメイ(雄、27歳)との間に2年ぶりの赤ちゃん誕生が期待されており、飼育スタッフは「生まれると信じ、全力で準備している」と話している。(豊嶋茉莉)

20歳の誕生日を迎えた良浜(和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで)
20歳の誕生日を迎えた良浜(和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで)

 イベントは開園前に行われ、飼育スタッフから、花やパンダの形に飾り切りしたリンゴやニンジンを贈られた良浜は、早速おいしそうにほおばった。様子はインターネットでも中継され、多くの視聴者が祝福のコメントを寄せた。

良浜との間に赤ちゃんが期待されている永明(和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで)
良浜との間に赤ちゃんが期待されている永明(和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで)

 飼育スタッフによると、良浜は2008年以降、永明との間で計6回9頭を出産した「ベテランママ」で、人間なら60歳くらいにあたる。今回、良浜と永明の交尾が確認できたのは6月中旬で、18年に良浜が産んだ彩浜サイヒンが昨年10月に親離れしたことから、自然交配の機会をうかがっていたという。

 パンダの発情期は通常3~5月頃だが、良浜に発情の兆候がみられたのは5月下旬で彩浜出産時よりも約2か月遅かった。飼育スタッフがやきもきしながら見守る中、「恋鳴き」と呼ばれる高い声を出したり、水浴びをする時間が長くなったりといった特有の行動がみられるようになった。

 ただ、発情の兆候がみられても、普段、単独行動をとるパンダは縄張り意識が強く、発情のピーク時以外に雄と雌を同じ部屋に入れるとけんかになるため、タイミングを見計らう必要があったという。

 今回は、新型コロナウイルスが動物にも感染する可能性があると言われており、飼育スタッフは、手指の消毒など通常の感染症対策に加えて、マスク着用を徹底した上で、毎日良浜の行動を観察し、尿からホルモン値などを分析。6月11、12両日がピークとみて、普段は別の飼育室で生活している2頭を同じ部屋に入れたところ、計5回の交尾が確認された。

 「チャンスは2年に2、3日しかない。安心しました」と飼育スタッフの新谷希未代さん(38)。妊娠していれば10月頃の出産の見込みで、人間なら80歳代の高齢となる永明については、飼育下での自然交配で繁殖に成功した世界最高齢の雄という自らの記録も更新することになる。

 現在、スタッフがホルモン値や行動に変化がないか毎日観察しているが、妊娠の兆候がみられても「偽妊娠」の可能性があるという。胎児が小さすぎて外見から判断できないため、出産前に妊娠を確認することは難しく、飼育スタッフの水本育恵さん(33)は「20歳という節目を迎えられうれしい。まだ妊娠のはっきりした兆候はないが、良浜は元気で体調に問題はない。注意深く観察していく」と話している。

無断転載・複製を禁じます
1459680 0 社会 2020/09/07 11:53:00 2020/09/07 12:07:33 2020/09/07 12:07:33 飼育スタッフから贈られたリンゴの飾り切りをおいしそうに食べる良浜(和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200907-OYT1I50037-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ