国内死者39万人、スペイン風邪の時も…先人の「3つの教え」

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

スペイン風邪流行時に県が配布したチラシ(寒川文書館で)
スペイン風邪流行時に県が配布したチラシ(寒川文書館で)

 先人たちが疫病にどう立ち向かったのかを学んでもらおうと、寒川文書館(神奈川県寒川町宮山)が特別展「記録にみる流行病はやりやまい」をインターネットで公開している。当初はパネル展を計画していたが、新型コロナの終息の兆しが見えない中で、ネット用に再編集した。高木秀彰館長は「マスク着用、うがい励行、“3密”を避けることなどが昔から言われていたのが興味深い」としている。(鈴木伸彦)

 公開しているのは、同館が寄託を受けたり、所蔵したりしている文書を中心にした15点の資料。疫病退散の象徴として注目を浴びている妖怪「アマビエ」を描いた1846年(弘化3年)の木版画(京都大学付属図書館所蔵)など、江戸時代の疫病から昭和のインフルエンザ流行までの歴史を紹介している。

 特に目をひくのが、全国的にコレラが流行し、江戸だけで万単位の死者が出たと言われる58年(安政5年)に、柳島村(現・茅ヶ崎市)の名主の書き留めた資料だ。小田原宿で参勤交代の途上だった伊予松山藩の家臣らが次々と倒れ、そこから東海道に沿って江の島、三崎、浦賀に広がった様子などが記されている。

 また、1918年から世界中で大流行し、国内でも死者39万人に上ったスペイン風邪について、県が作った「流行性感冒はやりかぜかからぬ注意」と書かれたチラシも展示した。

 「呼吸保護器ますくかけふること」「含嗽薬うがひぐすりにて度々たびたび含嗽うがひをすること」「多衆集合する所には可成なるたけかざること」などと、現在のコロナ対策に通じる防止策も読み取れる。

チラシを説明する高木館長(寒川文書館で)
チラシを説明する高木館長(寒川文書館で)

 高木館長は「資料には、先人たちが感染症を乗り越えようと工夫をしてきた姿が詳細に記されている。コロナに苦しむ我々も学ぶ点も多いはず」と話した。

 特別展は、寒川文書館の公式ホームページから、閲覧できる。

無断転載・複製を禁じます
1493764 0 社会 2020/09/22 11:48:00 2020/09/22 12:10:11 2020/09/22 12:10:11 スペイン風邪流行時に県が作って配布したチラシ(9月8日午後0時7分、寒川文書館で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200922-OYT1I50026-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ