「嫌がらせ受けた」市職員は17・6%…「部下を強い口調で叱責」など大半がパワハラ

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 兵庫県芦屋市の幹部職員によるパワーハラスメント問題で、市は8日、職員を対象に実施したハラスメント実態調査の結果を市議会総務委員会に報告した。2018年4月以降、職場でハラスメントを受けたと答えた職員は163人(17・6%)で、うち役職のない職員が約7割を占めた。行為の大半は「部下を強い口調で叱責しっせきする」などのパワハラだったといい、市は「深刻な状況。相談体制や研修の充実を進め、風通しのいい職場づくりに努めていきたい」としている。(熱田純一)

 実態調査は、幹部のパワハラ問題が市議会で取り上げられた後の今年7月、長期休暇中などを除く全職員1620人を対象に実施。セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)、マタニティー・ハラスメント(妊産婦への嫌がらせ)を含め、ハラスメントを受けたかどうかや内容などを尋ね、926人が回答した(回答率57・2%)。

 「ハラスメントを受けた」と回答した職員は、男性56人、女性89人、性別無回答が18人。年代別では、30歳代が最多の57人で、50歳代45人、40歳代28人、20歳代22人などだった。行為の関係性は、「上司から部下」が多く、「先輩から後輩」「同じ職場の正規職員同士」などもあった。

 ハラスメントの内容(複数回答可)は、「多くの人の前で叱責する」「部下のミスに強い口調で叱責する」などのパワハラに当たる行為が多くを占めた。「卑わいな冗談を交わす」「妊娠などによる勤務緩和に批判的な態度をあらわにする」などのセクハラ、マタハラに当たる行為もあった。

 ハラスメントを受けた後の対応(複数回答可)については、上司、同僚らや専門窓口などに相談した人もいたが、「何もしなかった」「無視した」と答えた人もいた。理由は「相談しても解決できると思えなかった」「人間関係の悪化を恐れた」などだった。また、相談後についても、「納得のいく解決につながった」と回答した人よりも「解決につながらず、状況は変化しなかった」と答えた人の方が多かった。

 一方、「ハラスメントをしたことがある」職員は19人で、自身の行為がハラスメントだと気づくまでは、「常識的な指導の範囲内だと考えていた」「相手との信頼関係があり、ハラスメントとは受け取られないと考えていた」などと答えた。また、市のハラスメント研修を「受けた」職員は3割ほどにとどまり、問題意識の低さが浮き彫りになった。

 この日の市議会総務委員会では、委員から「職員の間に、市への不信感やあきらめ感があるのではないか」などの厳しい意見が出た。伊藤舞市長は委員会で、「悩んでいる職員が一日も早く安心して働き続けられる職場環境づくりに努めたい。私自身も含めた幹部職員の意識改革が必要だと感じている」と述べた。

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1533808 0 社会 2020/10/09 14:31:00 2020/10/09 14:31:00 2020/10/09 14:31:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201009-OYT1I50039-T.jpg?type=thumbnail

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