ゲーム遊びは1日1時間、県がルール…各地にユニークなご当地条例

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

[New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「条例」。

 今年4月に香川県で施行された条例が賛否を呼んだ。子どもがゲームで遊ぶ時間を1日1時間とする「ゲーム条例」。これにとどまらず、自治体がつくる条例にはユニークなものが少なくない。なぜ風変わりなルールが生まれるのだろう。

「ご当地ルール」戦国・江戸時代にも

 「けんかをしたら2人とも死罪」「酒に酔って殿様の前に出て、あれこれ言ってはならない」

 冗談や愚痴ではない。戦国大名らが領国支配のためにつくった独自の決まり「分国法」の一部だ。前者は駿河の今川氏が、後者は下総の結城氏が定めたとされる。こうした動きは江戸時代にも引き継がれる。大名は幕府が公布した「自分仕置(刑罰)令」という法令の下、実に多様な「藩法」を設けていた。

 条例は都道府県や市区町村が地域での政策実現などを目指してつくる。憲法や地方自治法に基づく存在で、関係性は自分仕置令と藩法に似ている。提案できるのは首長や議員。制定には議会の議決(同意)が必要だ。懲役や罰金などの刑罰を盛り込むこともできる。一定数の署名が集まれば、住民が制定や廃止を求めることも可能だ。

香川県の事情は

 ゲーム条例の正式名称は「ネット・ゲーム依存症対策条例」。直接のきっかけは地元メディアが昨年1月に始めたキャンペーン報道だった。県内世論は盛り上がり、依存症啓発の出前授業や児童向けのアンケート調査を行うなど独自の対策に乗り出す教育委員会や学校も出た。条例は18歳未満を対象に遊ぶ時間のルール作りなどを各家庭に求める内容で、今年3月、県議が提案し、賛成多数で可決された。

 ところが素案段階から「家庭への介入」といった批判の声が上がった。条例づくりを主導した県議は「保護者から長年相談を受け、大きな懸案だった。遊ぶ時間も目安にすぎず、罰則もない」と強調する。

 ユニークな条例は、香川県のケースのように地域固有の事情を背景に生まれたものが多く、地域振興や地場産業のPRを狙ったものも目立つ。

 京都市の「清酒で乾杯条例」(通称)は、酒所の伏見などを抱える市が日本酒の普及促進を目的に制定。大阪府泉佐野市には、特産のワタリガニをPRするため、写真撮影時に顔の横でピースサインをつくる「カニポーズ」を市民に求める条例もある。

ストーカー規制、コロナ…法律に先行

 法律よりも先に社会の諸課題に対処してきた実績もある。

残り:878文字/全文:1811文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
1536241 0 社会 2020/10/10 05:00:00 2020/10/10 17:28:45 2020/10/10 17:28:45 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201009-OYT1I50075-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ